ケアマネージャーとは

ケアマネ試験実施(2019年)ケアマネ不足は解消されるのか?

今年度(2019年度)のケアマネ(介護支援専門員)試験が10/13(日)に実施された

台風19号の影響で、試験が延期された都道府県もあるようだが
ひとまず今年度の試験は実施された

◆2019年(令和元年度) ケアマネ受験者数一覧(都道府県別)

受講者は前年度からの微増で
大幅アップとはならなかった

都道府県 2018年
受験者数
2019年
受験者数
 増減
1  北海道 2,880 3053 173
2  青森県 1,105 990
-115
3  岩手県 760 783 23
4  宮城県 1,337 1329
-8
5  秋田県 639 640 1
6  山形県 729 719
-10
7  福島県 972 1070 98
8  茨城県 997 1103 106
9  栃木県 643 691 48
10  群馬県 770 815 45
11  埼玉県 1,889 2022 133
12  千葉県 1,660 1694 34
13  東京都 3,636 4077 441
14  神奈川県 2,291 2585 294
15  新潟県 999
未公表
16  富山県 455 532 77
17  石川県 487 572 85
18  福井県 415 433 18
19  山梨県 258 249
-9
20  長野県 961 1083 122
21  岐阜県 787 900 113
22  静岡県 1,180 1303 123
23  愛知県 1,983 2006 23
24  三重県 730 796 66
25  滋賀県 450 536 86
26  京都府 1,157 1230 73
27  大阪府 2,970 3484 514
28  兵庫県 2,136 2575 439
29  奈良県 510 549 39
30  和歌山県 467 485 18
31  鳥取県 450 429
-21
32  島根県 494 477
-17
33  岡山県 1,043
未公表
34  広島県 1,118 1280 162
35  山口県 549 650 101
36  徳島県 589 612 23
37  香川県 433 459 26
38  愛媛県 685 760 75
39  高知県 438 491 53
40  福岡県 1,825 2050 225
41  佐賀県 534 513
-21
42  長崎県 835
未公表
43  熊本県 1,119 1113
-6
44  大分県 496 590 94
45  宮崎県 715 756 41
46  鹿児島県 1,057 1178 121
47  沖縄県 702 784 82
※各都道府県のHP等で独自調べ
前年度(2018年)は13万人から5万人と60%も減少するという衝撃的な受験者数であったが
今年度(2019年)も期待はしていなかったが大幅アップとはならず、微増といったところか・・・

受験者数が回復しなかった一番大きな理由は
受験資格の要件が国家資格登録後、5年の実務経験が必要となり
2017年に駆け込み受験があったためであり

そう考えると受験者数が回復するのは数年後とみられる

またそれだけではなく

  1. ケアマネの業務負担
  2. 低賃金(処遇改善は蚊帳の外)
  3. 更新研修の負担

などがケアマネの受験者数の減少に大きな影響を与えていると言われている

受験者数の回復の為には

  • ケアマネの業務負担、特に書類、事務負担を大幅に軽減する
  • 処遇改善をケアマネ(介護支援専門員)も対象とする
  • 更新研修体系の大幅な見直し(eラーニング等の活用)

が急務であると思われる。
ダウンロード

◆2019年(令和元年度) ケアマネ試験合格率は?

goukakuhappyou

次に気になるのは合格率であるが
前年度はこれまた衝撃的な10%という結果であった

今年度はせめて20%は行ってほしいところであるが
こればかりは神のみぞ知る
いや厚生労働省のみが知るところであろうか・・・

これまで介護職員の不足ばかりが訴えられていたが
最近ではケアマネ不足も聞くようになった
『求人募集してもケアマネの応募がない』
『ケアマネジメントの依頼をしても断られることがある』

このままでは介護サービスを受けられない『介護難民』が発生する危険がある
kaigo_dukare

ケアマネジャーは介護保険、いや地域包括ケアシステムの要の職種であり
人工知能(AI)が登場しようが
ケアマネジメントの利用者負担があろうが
必ず必要とされる職種である

令和元年度は合格率が上がることを期待する

 年度 受験者数 合格者数 合格率
第1回(H10年度) 207,080 人 91,269 人 44.10%
第2回(H11年度) 165,117 人 68,090 人 41.20%
第3回(H12年度) 128,153 人 43,854 人 34.20%
第4回(H13年度) 92,735 人 32,560 人 35.10%
第5回(H14年度) 96,207 人 29,508 人 30.70%
第6回(H15年度) 112,961 人 34,634 人 30.70%
第7回(H16年度) 124,791 人 37,781 人 30.30%
第8回(H17年度) 136,030 人 34,813 人 25.60%
第9回(H18年度) 138,262 人 28,391 人 20.50%
第10回(H19年度) 139,006 人 31,758 人 22.80%
第11回(H20年度) 133,072 人 28,992 人 21.80%
第12回(H21年度) 140,277 人 33,119 人 23.60%
第13回(H22年度) 139,959 人 28,703 人 20.50%
第14回(H23年度) 145,529 人 22,332 人 15.30%
第15回(H24年度) 146,586 人 27,905 人 19.00%
第16回(H25年度) 144,397 人 22,331 人 15.50%
第17回(H26年度) 174,974 人 33,539 人 19.20%
第18回(H27年度) 134,539 人 20,924 人 15.60%
第19回(H28年度) 124,585 人 16,281 人 13.10%
第20回(H29年度) 131,560 人 28,233 人 21.50%
第21回(H30年度) 49,312 人 4,994人 10.10%
第21回(R1年度)