ケアマネの資格を取得してケアマネになったものの、どうもいろいろと上手くいかない・・・
『もしかしたらケアマネに向いていないのかも・・・』と悩んでいる人も多いだろう
この記事では『ケアマネに向いていない人はどんな人か?』
という疑問に答えてみよう
ケアマネに向いていない人とは?
人の話を聞くのが苦手
ケアマネは相談援助職である。利用者や家族の相談を聞いてなんぼの仕事である。基本的に悩みや困りごとを抱えた人は『話を聞いてほしい』『自分のことをわかってほしい』という強烈なニーズがある。
解決策を提示する前にしっかりと話を聞いて、利用者に共感の態度を示し、理解することが何よりも重要になる。
しかしケアマネの中には人の話を聞くことが苦手なタイプがいる。聞いているようでほとんど聞いておらず『聞いているふりをしている』
多くの人は、聞いているふりをして、自分が次に話す内容を頭の中で考えている。または準備している。
カラオケで言うところの、他人の歌を聴いているふりをして、曲リストを見ながら自分が次に歌う曲を探している状況と同じである。
自分の歌、いや話すらも聞いてくれない人との信頼関係が気づけるはずがない!
そんな人の話を聞きもしないケアマネの提案など聞く耳を持つはずもないし、そもそもケアマネは話を聞いていないのだから、困りごとの核心を理解できず、提案も的外れになってしまう。
パソコン操作や書類作りが苦手
ケアマネの主たる業務の一つにケアプラン作成がある。ケアプランと言うものはケアプランだけ作ればよいわけではなく、ケアプランに関連する前後書類として、アセスメントやモニタリング、サービス担当者会議の要点など、数多くの書類作成業務(事務仕事)がある
このペーパーワーク(書類業務)の恐ろしいところは、がん細胞と一緒で、早期発見・早期治療が大原則だ!記憶が新しいうちに書類を片付けていくことが重要で、なんとなく書類業務を後回しにすると、気がついたときには恐ろしいほどに増殖しており、もう手が付けられない末期状態になっていることがある。
必要な書類が抜けていると運営基準減算と言う恐ろしい減算が待ちうけており、取り返しのつかないことになるのだ!
つまりペーパーワークは抜けなく、しかも効率的にテキパキとこなしていくスキルがどうしても必要になる。
人との関わりが苦手
ケアマネは対人援助職である。物を作ったり、物を販売したする仕事ではない。ケアマネの商品は物ではなく、ケアマネジメントスキルである。
ケアマネジメントスキルを活用して、利用者の相談に乗り、悩みを聞いて、サービスを提案して、利用者の元気スイッチを押す!
利用者を元気にさせるのがケアマネの仕事である以上、人嫌いではその役割を果たすことは難しいと言わざるを得ない
人が大好きでなくても良いが、嫌いではケアマネとして仕事をすることは難しいかもしれない。
ケアマネに向いてないと悩んだら
ケアマネは万能ではない!
ケアマネをやっていれば、一度くらいは『自分はケアマネに向いていないんじゃないだろうか?』と悩んだことがあるのではないだろうか?
悩んで当たり前で、常に自信満々で、『私こそケアマネをするために生まれてきたぜ!』と勘違いしている方が少しヤバい(笑)
上の章でケアマネに向いていないタイプを3例あげてみたが、人間であれば得意不得意があるので、すべて万能にこなせるケアマネなどいないだろう!
しかもケアマネは専門職でありながら、『人の生活』という最も非専門的な領域をサポートしていくわけであるから、様々な能力を求められることになる。
それがケアマネは『何でも屋』と言われる所以(ゆえん)である。
ということは、ケアマネは『人の生活』というマニュアルにハマらない、いや到底ハメることができない面を支えているわけであるから、多くのスキルや知識を求められるわけである。
そうなれば1つや2つくらい苦手な領域があっても、それは仕方のなことだと割り切ることも必要ではなかろうか?
人間は十人十色、人生いろいろである
そもそも人間には相性というものがあり、利用者も十人十色、百人百色である。利用者Aさんと相性があったからと言って、利用者Bさんと相性が合うかは、これまたわからないことである
1人の利用者や家族と上手くいかなかったから、ケアマネに向いていないと決めつけるのももったいない気がする。
・ケアマネに向いていないタイプは人の話を聞くのが苦手で、人嫌いで、パソコンが苦手な人
・ケアマネは専門職でありながら、人の生活と言う最も非専門的な領域を支えている
・1つや2つ苦手な領域があっても、他の得意分野で補うことも可能
・向き不向きより、前向き!