ケアマネジャーの主張

真面目なケアマネほど燃え尽きていく

この世の中の仕事はざっくりと分けて2つに分類される

1つは
無ければ無いで、生活に困ることはないが
あれば、生活をより充実させてくれるもの
つまりゼロの状態プラスまたは、プラスをもっとプラスに変えてくれる仕事

例えば外食産業やテーマパーク
贅沢な車やファッション
便利な最新の家電製品などもそうだろう

2つ目は
困りごとや悩みを解決する仕事
無ければ生活に支障をきたし、場合によっては生命に危険を及ぼす
それらを解決する仕事
つまりマイナスの状態ゼロに戻す仕事

ケアマネの仕事はまさに後者ではないだろうか?
ケアマネに相談がある場合は
何らかの困りごと悩みを抱えているマイナス状態がほとんどだ
満たされているならばケアマネの出番などない
お呼びでないのだ

困りごとや悩みがあるからこそ
ケアマネは『よし来た!』『いっちょやってやるか!』で
介護サービスなどの社会資源を活用し
生活に支障が出ないレベルに引き上げる努力をするのである
つまりマイナスの状態ゼロに戻すことに専念するわけである

しかし、ケアマネは利用者やその家族の生活を
『困らないレベル』に引き上げるだけではなく
さらに上の『その人らしい生活』に引き上げていく努力が必要だ

つまりこのような段階に引き上げていく

マイナス(困っている) 
   ↓
ゼロ(困りはしない)
   ↓
プラス(自分らしい生活)

ところが
ケアマネにしても介護職にしても
利用者の『望む暮らし』『自分らしい生活』を実現しようとすればするほど
当然、自分の時間を投資していく必要がある
しかし、その貴重な資源である時間は、研修や不必要な書類などにより奪われ
時間をかけたくてもかけられない状態にあるのだ

つまり
本当は『その人らしい生活』まで引き上げたいのだが
時間が足らず
『とりあえず困らないレベル』までの仕事さえすればよい
いやそれ以上は出来ない!
と言った実情があるのだ

私のような不純なケアマネは
そこは割り切って『仕方がない』とあきらめることができるが

真面目なケアマネ
純粋なケアマネ
本当に利用者の生活を考えているケアマネほど
時間が足らず、神経をすり減らし
最終的に燃え尽きていく

マイナスをゼロにする
つまり『最低限のことだけやればいいだろう』
という考えが、唯一、現在の介護業界で生き残っていく道である

真面目にやればやるほど、燃え尽き、業界を去っていく運命にあるわけである
そんな介護業界で本当によいのだろうか?
 図34