相談援助技術を学びたい

相談援助技術 自己受容の方法

元プロ野球選手の清原が違法薬物で逮捕された・・・

少年時代に桑田、清原(KKコンビ)の活躍を甲子園で見てきた私としては
あまりにもショックが大きい

しかし、なぜ清原をはじめ
芸能界や音楽界で大成功した人は薬物に手を出してしまう人が多いのだろうか?

過去を振り返ってみると
薬に手を染めた芸能人・有名人は枚挙にいとまがない

この『なぜ?』を解決するには

『万能感』と『自己受容』
について考えてみる必要がある

子供はみんなこの万能感を持っている

『自分は何でもできる 何にでもなれる』

たとえば幼稚園児に『将来何になりたいか?』
と聞けば
多くの園児は
『仮面ライダー』『ウルトラマン』などのヒーローになりたいと言う
本気でなれると思っている

ところが成長するごとに、失敗や挫折を繰り返し
自分は万能ではないことを自覚する

例えば
受験に失敗する
好きな彼女にフラれる
スポーツで負ける
ケンカに負ける etc・・・

そのようなステップを経て

自分はヒーローではない
自分は万能ではないということを少しずつ受け入れていくのだ

よって
大人になると『仮面ライダーになりたい』という人はいなくなる
いたらヤバい

このように
・出来ない自分
・失敗する自分
を少しずつ受け入れていくということは
成長過程において、とても重要なことである

ところが、芸能界やスポーツ界で成功すると
自分の言動が多くの人たちに影響を与え
また、まわりの人間がチヤホヤしてくれるので

またこの万能感が復活し、肥大していくのである

俺は他の人とは違う特別な存在なんだ!
俺はなんだってできるんだ!
俺は仮面ライダーやウルトラマン以上の存在だ!
と・・・

ところが、スポーツ選手も芸能人もピークがあり
いつかは必ず下降線を描き始める

再び、その現実を受け入れていかなければならないが

一度味わった頂点はなかなか手放すことができない
あの時の高揚感を忘れることができない
万能な自分を手放すことができない

そうして、薬物に手を出し『高揚感』を得ようとしてしまう・・・

薬物へのステップは概ねこんな感じではなかろうか

頂点に達したことも、昇りつめたこともない僕が言うのもなんだが

ここで
重要なのは『自己受容』

ダメな自分も
出来ない自分も
あるがままに受け入れる

思い通りにならない人生
も受け入れる

自分を好きになるとか嫌いになるとか
良いも悪いもなく

あるがままの自分を受け入れる

『自分を好きになれ!』とも違う

自分の行動や行動によって得られる結果を受容するのではなく
自分自身の存在自体を受容する

これがまさに『自己受容』である

自己受容ができて、初めて他者受容が可能になる

つまり、大きな成功を獲得した人たちは
成果を上げている自分 影響力の大きい自分しか受容できず

結果が出せない自分を受け入れることができなかったのではないだろうか?

とは言え
頂点に昇るとはどんな気分なのか?
どんな景色なのか?
一度でもいいから知ってみたいと思ったりもするが・・・