ケアマネが行うケアマネジメントが厳しい評価にさらされている
ケアマネの行うケアマネジメントは自立支援になっておらず
サービスにつなげるだけの御用聞きになっているという評価だ
まるで『要介護者が増え続けているのはケアマネのマネジメントが不十分だからだ!』
とでも言いたいようだ!
『介護保険制度やケアマネジメントの仕組みは完璧だが、それを実行するケアマネがだらしないがために社会保障費を圧迫している』
とでも言いたいようだ!
要介護者の増加や要介護状態の悪化はなどは
様々な要素が絡んでいるのだから
ケアマネの責任にされてはたまったものではない
要介護者の増加は、高齢化に向かう日本では当たり前のことであるし
隠れ要介護者をケアマネが早期発見し、結果として要介護者が増えているという実態もある
しかし、それは褒められることであって、責められることではない!
要介護状態が悪化するのも、加齢により自然に起こるものであり
悪化のスピードをケアマネが遅らせているという実態もある
しかし結果としてはこれも状態の悪化になる
『ケアマネは必ず要介護状態を改善させねばならない!』
と言うのは
『医師に患者の病気を絶対に完治させなければならない!』
『患者を絶対に死なせてはならない!』
と言っているのと同じで
それを至上命令のように言われるのは
医師としてケアマネとしてあまりにも過酷だと言わざるを得ない
要介護高齢者が増えているのをケアマネの責任であるように言うのは
治療を必要とする患者が増えていることを、医師の責任であるというのと同じである
国はエビデンス、エビデンス(根拠)と口癖のように言うが
そもそも、ケアマネのケアマネジメントが不十分だというエビデンスはどこにあるのか?
少なくとも
介護保険制度が始まる前の措置の時代に行政マンがマネジメントしていた時代より
しっかりマネジメントできているのだけは間違いない!