介護業界のことについて

福祉車両はボロボロだ

介護業界は経営的に厳しい

新車をポンポン買う金などないのである

特に居宅の車と言うのは、利用者さんを乗せることがないので
買い替えの順番も当然後回しになるのである
当事業所もおんぼろ車で利用者さんの家を西へ東へと駆け回っている

装備も古く、何とパワーウィンドーではなく手動だ

窓が手動で困るのが

利用者さん宅を訪問した際に、ご丁寧にお見送りをしてくれる方がおられるのだが
こちらもスマートに窓を開けて
『また訪問しますね〜』
『体調に気を付けてくださいね〜』
などと言い、さわやかな笑顔で、風のように去っていきたいのだが

なにせ手動なので
いったん車を止めて、助手席の窓を手動で開けて
窮屈な姿勢で『さよなら』しないといけないのである

利用者さんやご家族も
『あらあら まあまあ』と苦笑いしているのがよくわかる

そして、利用者さんの見えないところまで来たら
また車をいったん止めて窓を閉めるという
情けない状況なのである

エアコンも調子が悪く効かないことが多く
気まぐれで効いてくれたりすると
『おっ今日は機嫌がいいですね〜』
などと車のご機嫌取りをするという体たらくである

また、先日、新人ケアマネが物損事故をしてしまい
警察を呼んで、事故の現場検証をしてもらったのだが
あまりにも車がボロボロなので
どの傷が今回の事故の傷かわからず
事故証明が取れないというありさまである

そんなわけでケアマネは
心も体も車もボロボロになりながら、今日も走り続けるのである