ケアプランに位置づけられる目標は達成可能なものでなくてはならない。
ケアマネの研修でもそう習ったし、自分もそのように皆に伝えている。
なぜなら、達成が可能な目標でなければ利用者やそのチームの
モチベーションが保てないからである。
目標は達成できると思えて初めて、意欲的に前向きに取り組むことができるのだ。
しかし、それはどんな場合であってもだろうか・・・
例えば癌末期の患者で本人が告知を受けていない場合はどうだろうか?
進行性の病気で、今後あらゆる機能が低下していくことが想定される場合はどうだろうか?
『早く病気を治して妻と旅行したい。』『早く元気になって畑仕事をやりたい』
と望む利用者に『それは達成困難だからケアプランには位置づけられない!』
などと言えるだろうか?
目標を設定することは、目標が達成できたかどうかよりも、目標に向かって
意欲的、積極的、前向きに生活をしていくことに本当の価値がある。
自らが望む生活、目標に向かって頑張ろうとする利用者を最大限サポート
していくことがケアマネに必要なことだろう。
