ケアプラン1・2表の記載例 車いすレンタル 編!
・ケアプランに車いすを位置付ける際の目標はどうやって書けばよい?
・文例・記入例を参考にして、効率よくケアプランを作りたい!
そんなケアマネの為に
場面ごとの居宅サービス計画書1表 2表をまとめました。
今後随時更新して追加していきます!
目次(もくじ)
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

本人の意向
- 車いすがあるおかげで、人の手を借りずに買い物や通院ができ、不便なく生活が送れています。今後もレンタルを希望します。
- 自宅の中はなんとか物をつたって歩くことができます。外は長く歩くことができません。外出したり、通院したりする時に車いすがないととても困ります。
- 自宅では、家具や壁をつたってなんとか移動できています。でも外出して長い距離を歩くのも困難です。これからも通院や買い物は人の手を借りずに行きたいので、安全を考え車いすを使いたいです。
- 外出する際に転倒しそうで怖いです。安心して外出できるように車いすをレンタルしたいです。
家族の意向
- 転倒してしまうのではないかと思うと不安です。安全に生活できるようにしてもらいたいです。
- 今後も福祉用具を借りることで安全な毎日を送ってもらいたい。
ケアマネの課題分析結果
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、移動時に転倒リスクが高い。また時間帯による状態変化があり、常に状態にあった移動手段を確保する必要がある。安全に移動し、本人の負担を軽減するには車いすが不可欠である。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、下肢筋力の低下も著しく、常に転倒のリスクを伴っている。『日常生活のことは出来る限り自分で行いたい』という本人の強い思いがあり、今後も通院や買い物などは自分で行い、活動領域を狭めることなく、自立した生活を送るには車いすが必要である。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、外出時の移動には心臓への負担が大きく、状況によっては生命の危険も生じる可能性がある。安全な移動支援を行なうためには、心臓への負担軽減を最優先に考えて車椅子を利用する必要がある。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、関節の可動域に制限がある。またしびれや痛みもあり、移動時に転倒の危険性が高い。移動行為以外における自立度は高く、本人のQOLの向上、活動範囲の拡大、安全な移動のためには車いすが必要である。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、自力で歩行することは困難である。介護者である夫は高齢で介護に多くの負担をかけられない状況である。買い物や通院は夫の介助で行っているが、夫婦ともに安全に負担なく移動するには車いすが必要である。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、小刻み歩行や前傾姿勢が顕著で、自宅でも毎日のように転倒している。屋外での長距離歩行はさらに転倒リスクが高まるため、安全に移動し、介護者の負担を軽減するには車いすが必要である。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、日常的に転倒・骨折を繰り返しており疼痛の訴えが常時ある。歩行時の痛みと筋力低下により、屋内、屋外共に歩行することは困難であり、移動は車椅子を使用することで安全に行うことができる。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、歩行時には痛みを伴い、筋力低下による転倒の危険性もある。安全な移動のために車椅子を利用することで、転倒防止を図り安全な移動が可能となる。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、本人の精神的・身体的苦痛を軽減し、さらにベッド中心の生活から、活動領域を拡大していくためには車いすが必要である。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、両下肢の麻痺や痺れ、可動域の制限があり、歩行状態が不安定である。『できる限り自分でできることは自分でやりたい』という本人の強い思いがあり、今後も活動領域を狭めることなく、自立した生活を送るには車いすが必要である。
- 以上の利用者及び家族の意向を踏まえ、両下肢の麻痺や痺れ、可動域の制限があり、歩行状態が不安定である。季節や時間帯によって症状の増悪があり、日常生活に支障をきたしている。『できる限り自分でできることは自分でやりたい』という本人の強い思いがあり、今後も活動領域を狭めることなく、自立した生活を送るには車いすが必要である。
総合的な援助の方針

両下肢痛や腰痛があり、また下肢筋力の低下も著しく転倒のリスクを伴います。『日常生活のことは出来る限り自分でやりたい』というご本人の強い思いがあり、今後も通院や買い物などは自分で行い、活動領域を狭めることなく、自立した生活が送れるように安全に移動できる環境を整備します。
【緊急連絡先】 |
ご本人の精神的・身体的苦痛を軽減し、さらにベッドや自宅中心の生活から、地域へと活動領域を拡大していくために、安全に移動できる手段を提供し、意欲的で活動的な毎日が過ごせるようにします。
【緊急連絡先】 |
自宅で転倒し大腿骨頸部を骨折し入院。その後、下肢筋力の低下が見られ、歩行が不安定となりました。退院するにあたり、安全に移動できる環境を整備することで、生活に対するモチベーションを維持向上させ、いつまでもご本人の望まれる自宅での生活が継続できるように支援していきます。
【緊急連絡先】 |
歩行状態が不安定で、体力的にも長時間の歩行は転倒リスクもあり、ご本人の負担となっています。通院などの外出時に介護者の負担を軽減しつつ、安全に移動できる環境を整備することで、望む暮らしが継続できることを目指していきます。
【緊急連絡先】 |
慢性心不全の為、短距離の歩行は可能ですが長時間の歩行は危険を伴います。身体的な負担と痛みから、外出に対して消極的になり、閉じこもりになる可能性もあることから、安全に移動できる手段を提供することで、外出機会の確保や生きがいづくりに繋げていきます。
【緊急連絡先】 |
両下肢の筋力低下が著しく転倒のリスクがあります。通院等で定期的に外出をしなければならないため、長距離の移動は大きな負担となっています。今後も通院・外出といった社会活動が継続できるようにサポートしていきます。
【緊急連絡先】 |
両膝の痛みを軽減できるような環境を整備することで、外出に対する意欲が向上し、外出や運動が習慣化できるように支援していきます。
【緊急連絡先】 |
ニーズ 長期目標 短期目標 サービス内容

転倒・転落防止
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
安全に生活できるように現在の移動能力を維持していきたい | 安全・安楽に移動できる | 福祉用具を使用して安全に移動できる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
下肢筋力低下がある為、転倒の危険性が高い | 転倒することなく安全に移動できるようになる | 転倒を防止する | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
安全に移動、移乗を行いたい | 安全に日常生活が送れる | 転倒や転落の事故がおきないようにする | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
転倒を防ぎ、安全に歩行したい | 身体機能を維持する事が出来る | 転倒しない様に気をつける | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
車いすで安全に生活したい | 転倒のリスクを軽減して安全に生活する | 日常生活の活動領域が拡大する | 車いすのレンタル(安全に自宅内を移動するため) |
転倒せずに安心して生活を続けたい | 安全に生活できる | 転倒を予防し、移動動作が安心・安全に行うことができる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
股関節の可動域制限及びそれに伴う下肢筋力低下により、移動時には介助が必要である | 安全に移動ができる | 一人で移動動作を行うことができる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
転倒せずに安全に生活したい | 安全な日常生活動作を行う | 安楽な姿勢で安全に移動する | 車いすへの移動・移乗の介助(移動・移乗を行う前に、本人に声をかける) |
車いすレンタル(安全に移動するために必要) | |||
車いすクッションの活用(座位保持と安楽な体制保持のため必要) |
歩行が目標
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
歩行ができるようになる | 下肢筋力をつけ見守りの中、安全に歩けるようになる | まずは室内で安全に歩行できるようになる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
※負担や疲労が大きい時に使用 | |||
歩行が不安定で転倒が心配、リハビリで体力・筋力をつけたい | 歩行状態が安定する | リハビリをする機会を確保し、身体を動かすのが楽になる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
※負担や疲労が大きい時に使用 |
自宅内を安全に移動
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
自宅内で安全に移動出来るようになりたい | 1人で自宅内での移動が安全にできる | 介助により安全に移動ができる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
自分で出来ることは自分で行い、身体機能の低下を防ぎたい | 現在の身体機能が維持できる | 転倒しないように気をつけ、自力で室内を移動できる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
歩行不安定時に転倒の危険があるため、安全な生活環境を整備したい | 安心して自宅内を歩くことができる | 自宅内の必要な個所を整備し、転倒を防止する | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
※負担や疲労が大きい時に使用 | |||
転倒なく安全に日常生活を送りたい | 生活の質を維持する | 転倒を予防し、自分で室内を移動する | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
下肢筋力の低下がみられるが安全に移動したい | 家の周りを散歩することができる | 自宅内を安全に移動することができる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
食堂への移動
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
大腿骨骨折してから、ベッド上で過ごすことが多い | 3食の食事は離床して食堂で食事をすることができる | 1日1回は離床して食堂で食事をすることができる | 車いすレンタル(安全に移動するために必要) |
・車いすへの移乗介助 | |||
・車いすの操作説明 | |||
・車いすの移動一部介助 |
トイレ(排泄)
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
動作に時間がかかりトイレに不安があるが、自分一人で排泄したい | 自力でトイレに行けるようになる | 安全に移動できるようになる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
転倒することなく、安全にトイレで排泄したい | トイレでの排泄の一連の動作を自分で行うことができる | 転倒を予防し、トイレまで車いすで行くことができる | 車いすのレンタル(転倒を予防し、安全に移動するために必要) |
誰にても借りずにトイレで排泄をしたい | 介助なしで安全にトイレで排泄できるようになる | 一部介助により安全にトイレで排泄できるようになる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
介護者の負担軽減
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
これからも家族で安心して在宅生活を送りたい | 家族で安心して在宅生活を送ることができる | 介護者の負担を軽くして、安全に移動できる | 移動介助の負担軽減 |
・車いすレンタル(介護者の負担軽減のため) |
寝たきり防止
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
ベッド上で過ごすことが多く、活動範囲が狭くなっている | 外出の機会が増え、生きがいのある生活を送る | 自宅内での活動領域が広がる | 車いすのレンタル(安全に移動するため) |
寝たきりにならないようにしたい | できるだけベッド以外の場所で過ごす | 少しずつ離床時間を増やしていく | リクライニング車いす(長時間座位を保つことが困難な為) |
麻痺があり痛みがあるが、出来る限り安楽な姿勢で過ごしたい | 痛みを感じることなく毎日過ごすことができる | 安全安楽な姿勢を維持できる環境を整備する | リクライニング車いす(長時間座位を保つことが困難な為) |
通院
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
外出の機会を確保し活動的な生活を送りたい | 活動的な日常生活を送る | 通院を安全に行うことができる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
病状の管理をしっかり行い健康的な生活をしたい | 定期的に病院受診を行い健康的な毎日を送る | 安全に通院することができる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
外出
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
外出の時、移動が安全に行えるようになりたい | 散歩など外出の機会が増え、気分転換を図れるようになる | 車いすを使用して安全に外出できるようになる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
人との関わりを持って、活動的な日常生活を送りたい | 日常生活における活動領域を拡大させる | 外出を毎日の日課にする | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
安全に室内外の移動行い、生活空間を広げていきたい | 生活空間が拡大する | 安全な移動を行う | 車いす・クッションレンタル(安全に移動するために必要) |
※本人が使い慣れているため、通所サービスにおいても使用する | |||
日中はなるべく起きて過ごしたい | 趣味活動や人との会話を楽しむ | 少しずつ離床時間を増やしていく | 車いすレンタル(離床時間を増やし、安全に移動する為) |
・少しずつ車いすで過ごす時間を増やしていく | |||
・本人の負担に配慮しながら行う | |||
身体機能の低下を予防して、事故なく安心して暮らしたい。 | 転倒、転落等の事故を防ぐことができる。 | 今よりも体力がつき、外出に対する不安が軽減できる。 | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
最近外出の機会が減ってきたが、以前のように活動的な毎日を送りたい | 定期的に外出して、季節や外の雰囲気を感じる | 少しずつ外出する機会を増やしていく | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
買物
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
出来る範囲で買い物等の外出を継続して行いたい | 買い物等の外出が安全にできる | 買い物が少しでも出来るようになる | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
歩行が不安定で心配だが、買い物や外出を安全に行いたい | 安心して買い物や外出が出来る | 介助を受けて安全に買い物・外出が出来る | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
外出の機会を確保し活動的な生活を送りたい | 活動的な日常生活を送る | 買い物を安全に行うことができる | 電動カートの利用(通院や買い物を安全に行う為) |
デイサービス
課題 (ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
安全に室内外の移動行い、生活領域を広げていきたい | 生活領域が拡大する | 安全な移動を行う | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
※本人が使い慣れているため、通所サービスにおいても使用する | |||
人との関わりを持って、活動的な日常生活を送りたい | 日常生活における活動領域を拡大させる | 外出を毎日の日課にする | 電動カートの利用(近所へ外出する為) |
定期的に外出し活動的な毎日を送りたい | 定期的に外出して、趣味活動や親しい友人と会話を楽しみ、生きがいのある生活を送る | 少しずつ外出する機会を増やしていく | 車いすのレンタル(安全な移動のために必要) |
最近外出の機会が減ってきたが、以前のように活動的な毎日を送りたい | 定期的に外出して、季節や外の雰囲気を感じる | 少しずつ外出する機会を増やしていく | 車いすレンタル(安全に外出する為) |