ケアマネってむかつく

こんなケアマネージャーは使えない(10のパターン)

本来であれば介護保険制度の要であるはずのケアマネジャー

ところが、利用者や家族、また医師やサービス事業所から『あのケアマネージャーは使えない!』と非難されることがある。

今日は『使えないケアマネージャーとは?』と題して、その『使えない10のパターン』を検証してみたい


使えないケアマネジャーとは?

①話を聞いてくれない

ケアマネの中心的業務は『相談業務』である。

まずケアマネのところにやってくる利用者や家族は、生活の中で困りごと悩みごとがある。なければケアマネなどに用はないのだ。

利用者が抱えているニーズとは

  • 『歩けるようになりたい』
  • 『自分でトイレに行けるようになりたい』

など様々だが

そのような生活に直結する事だけではなく

  • 『話を聞いてほしい』
  • 『自分の苦しみをわかってほしい』
  • 『頑張っている自分を認めてほしい』

という心理的な、しかも強烈なニーズがあるのだ

その心の叫びにも似たニーズに応えるには、まずは『話をしっかりと傾聴する』ことだ

ところがどっこい、話すらも聞かずに自分の提案ばかり押し付けるようなケアマネがいる。

『話しなんか聞かなくても私はベテランケアマネだからわかるの!』
過去のデータベースから解決策をすぐに出せるのよ!』と言わんばかりのケアマネがいる。

実はその過去のデータベースが古臭くてカビが生えていたりするのだが・・・

解決策の提示も大事だが、相談者の話を聞くことはもっと大事だ!
そもそも人の話をまともに聞いてくれもしない人の提案など、だれが聞く耳を持つだろうか?

『話を聞かないケアマネ』『聞くことができないケアマネ』は、利用者に提案も聞いてもらえないという見事なブーメランが直撃することになる

②サービスの引き出しが少ない

『ケアマネさんこんなときどうしたらよいでしょう?』
『近くにリハビリができるデイサービスってありますか?』
『これくらいの料金で入所できる施設てどんな施設がありますか?』

このように、ケアマネのところにはあらゆる相談が寄せられる。

  • 地域の社会資源の情報
  • 介護保険制度に関すること
  • 医療や福祉の制度やサービス

これらの引き出しを数多く持ち、一番適切なサービスや制度と結び付けていくのがケアマネの仕事である。

ところが・・・

何を相談しても

  • 『さあ?』
  • 『よくわかりません』
  • 『たぶんそんなサービスはないと思います・・・』

などと頼りない回答しか返ってこないケアマネージャーが存在する

これなら隣りのおばちゃんの方がよく知っているぞ!
これならパソコンのGoogleYahoo!で検索したほうが早いぞ!

百歩譲って、知らないなら知らないで、すぐにでも調べて来るならまだしも、『知らない』『わからない』で済ませてしまうケアマネもいる・・・

使えね~

③連絡がつかない



ケアマネは利用者の生活を支えるのがミッションである。営業時間は定められているが、時間外に緊急の連絡が入ることもしばしばある。

機械やロボットのようにスイッチをOFFにすれば終了などと言うことは、人の生活ではありえない、だろうがだろうが、日曜だろうが祝日だろうが、だろうが正月だろうが、人の生活は24時間365日ノンストップである。

ブラックな業界のようにも思えるが、これも職業の宿命とあきらめるしかない

ところが使えないケアマネは、なかなか連絡がつかない!深夜や早朝などの時間ならば、ある程度しかない側面もあるが、平日の真昼間から連絡がつかないことがある。

百歩譲って、訪問中会議中運転中ですぐに電話に出れないにしても、折り返し電話すらもない!

そんな時利用者や家族は心の中でつぶやくだろう・・・『このケアマネ使えねー』

④フットワークが重い

相談しても

  • 全く動いてくれない!
  • 紹介してくれない!
  • 訪問してくれない!『ケアマネくれない族』が結構いる。
  • やります!
  • 行きます!
  • 電話します!といって全く動かない『ケアマネやるやる詐欺』も存在する。

『めんどくさいからなのか?』『忘れているのか?』『良い提案が見つからないからなのか?』理由はともあれ、とにかく相談してからの動きが遅い!

いずれにしてもフットワークが重いケアマネが存在する・・・



⑤事業所に丸投げ



  • 家族への連絡
  • 利用者の説明
  • 安否確認
  • 緊急時の対応

などなど
すべてサービス事業所に丸投げのケアマネが存在する。

サービス事業所のことをケアマネの下請け業者ぐらいにしか思っておらず、上から目線で仕事を依頼し、報告だけ求める。

このタイプのケアマネは、自分がやるべきことを介護サービス事業所に丸投げするくせに、ケアマネへの報告が無かったり、遅れたりするとブチ切れるという傾向にあるから手に負えない・・・

⑥医療職相手になるとオドオドする

  • 医師
  • 看護師
  • 薬剤師
  • 歯科医師
  • リハ職

などの医療系サービス専門職との連携に苦手意識を持っているケアマネが存在する。

介護職や福祉用具相談員などに対しては、横柄な態度を取っていたにもかかわらず、医療職に対しては極端に委縮して、連携を取ることができない。

病院でのカンファレンスなどではレンタルキャット(借りてきた猫)状態にになっており、ケアマネ側からの情報提供もできず、一方で必要な情報を聞き出すことも出来ていない。

このタイプのケアマネは、地域で開催される多職種連携の研修会や事例検討会にも参加することはないので、ますます医療職との連携ができないというスパイラルに陥ってしまう。

自ら努力を怠っているにもかかわらず発する言葉は

  • 『医療職との連携って難しいよね~』
  • 『なんで医者ってあんなに堅物なの?』
  • 『医療職って変な人多いよね~』

⑦担当者会議でうまく進行出来ない


ケアマネはサービス担当者会議において

  • ケアマネは司会進行の役を担い
  • 自ら作ったケアプランの説明を行い
  • 利用者を初めとする参加者の意向を聞き出す
  • チームの結束力を高める
  • 利用者の元気スイッチを押す


ケアマネにとっては1人3役~5役くらいの場であるのだが、上手く進行出来ずに、利用者や参加者の意向を確認できず、自分ばかり喋ってしまう。しかもその内容は意味不明で何を言っているのかよくわからない

さらに担当者会議の冒頭で『お気づきの点やご意見がありましたら遠慮なくご意見くださいね~♪』と笑顔で言ったにもかかわらず、ケアプラン内容の修正や間違いを指摘すると『露骨に嫌な顔をする』

そんなケースが見られる

⑧自分が作ったケアプランの根拠が説明できない


ケアプランの作成責任者であるケアマネは、自分が作ったケアプランの根拠の説明を求められることがある。

  • ケアプラン点検などで行政職員から『なぜヘルパーが毎日必要なんですか?』
  • 医師から『リハビリが必要だと思うのはなぜ?』
  • 家族から『その事業所を選んのはなぜですか?』

このような質問に対して

  • 『・・・・・』
  • 『ただなんとなく・・・』
  • 『特に理由はありません・・・』

根拠を説明できないケアマネが存在する

⑨給付管理が上手くできず、しばしば返戻や過誤が発生する


介護保険においては、介護サービス事業所が提出する介護給付費明細書とケアマネが提出する給付管理票が一致して初めて国保連合会からの報酬が支払われる。

ところが給付管理が苦手で、いつも単位数が違っており、国保連から返戻になるケアマネ(介護支援専門員)がいる

介護サービス事業所にしてみたら『またこのケアマネかよ!』『使えねー』と思っていることであろう

⑩ケアプランの誤字脱字が多い

配布されるケアプランに誤字脱字が多く、また略語や業界用語を連発しているケアプランも存在する。

担当者会議で誤字を指摘すると途端に不機嫌になる。

更新で作り直されたケアプランを再度見ても、また同じ個所を間違えており、コピペのケアプランってバレバレ!

このように世の中には使えないケアマネが少なからず存在する。

★今日のまとめ★

・使えないケアマネはいろいろなタイプがいる。
・使えないケアマネに出会ったら可及的速やかに変更しましょう!