『ケアマネとして働いて給料は十分だ!』
と胸を張って言える人はどれくらいいるだろうか?
おそらくほとんどのケアマネは給料に対する不満を持っているだろう
ケアマネは担当件数に上限があるので
たくさんお客さん(利用者)を担当して大儲けしよう!
という理屈はそもそも通らない・・・
そんなわけで副業で稼ぎたい!と思っているケアマネのために
今日はケアマネジャーが行える副業について考えてみたい!
ちなみに、今日検討する副業は
自分の肉体と時間を投下して稼ぐコンビニのレジ打ちや新聞配達などのアルバイト
自分の知識と時間を投下して稼ぐ株式やFX、仮想通貨などの金融商品で稼ぐのではなく
あくまでもケアマネ(介護支援専門員)としての専門性を活かせる副業である
◆ケアマネができる副業の種類、難易度、報酬額
◆副業をする際の注意点
目次(もくじ)
◆ケアマネができる副業の種類
①介護認定審査会の審査員
(副業難易度 ★★★☆☆)
(仕事内容)
介護保険の認定内容を審査する仕事である。
認定調査票と特記事項、主治医の意見書をもとに介護度を決める仕事。それほど難しい仕事ではないが、介護度を決める重要な役割を担う
必要な時間としては事前に資料を読み込む時間と介護認定審査会に出席する時間が必要になる。
(審査員になるには?)
市町から介護認定審査員になってもらいたいと依頼を受けなければならない。通常、市の担当課職員などから直接個人に依頼することはなく、介護支援専門員協会などの職能団体に依頼することがほとんどである。
よって、介護支援専門員協会などに所属して、協会等からの依頼を待つしかない!
(報酬は?)
市町の規定によって違うが、概ね1回の審査で10,000円〜20,000円
②専門学校などの教員
(副業難易度 ★★★★★)
(仕事内容)
専門学校などに出向いて、非常勤の教員として指導する。
(教員になるには?)
ケースバイケースであるが、地域の勉強会や研修会での講師としての評価を得て、口コミ等で学校側から依頼があるケースや学校の知人から直接依頼を受けるケースなどが考えられる。
(報酬は?)
授業1コマで、2,000円〜3,000円程度と思われる
※専門学校か大学かによっても違うし、公立か私立かによっても大きく異なる
③介護支援専門員 法定研修講師
(副業難易度 ★★★★☆)
(仕事内容)
介護支援専門員の実務研修や専門Ⅰ・Ⅱなどの講師やファシリ―テーターの仕事
(講師になるには?)
現在、ケアマネ(介護支援専門員)の法定研修のほとんどは都道府県の社会福祉協議会か介護支援専門員協会が実施している。講師の近道としては介護支援専門員協会の役員等になり、講師としての実力を認めてもらうのが一番。
また自主勉強会などを自ら開催して、口コミを広げていく方法も考えられる
都道府県によっては、講師(指導者)養成研修会などを開催しているところもあるので、その研修に参加するのも1つの方法
(報酬は?)
都道府県などの実施主体によって異なるが、概ね時給4,000円〜6,000円程度
④介護技術研修・ヘルパーの養成研修講師
(副業難易度 ★★★☆☆)
(仕事内容)
介護職員を養成するための研修会講師やファシリ―テーターの仕事
(講師になるには?)
研修会を実施している団体にPRする方法が近道。実施主体としては都道府県の介護福祉士会などが考えられる。
(報酬は?)
実施主体によって大きく異なるが、概ね時給4,000円〜6,000円程度
⑤その他の副業
・福祉施設の当直 (副業難易度 ★☆☆☆☆)
・成年後見制度の後見人 (副業難易度 ★★★★☆)
・専門書籍の1コマ執筆 (副業難易度 ★★★★☆)
・書籍の執筆 (副業難易度 ★★★★★)
・ブログのアドセンス(広告)収入(副業難易度 ★★★☆☆)
などが考えられる
◆副業する際の注意点
①人員基準に注意
第二章 人員に関する基準
(従業者の員数)
ケアマネは常勤であることとなっている。もちろん端数を増すごとに配置されるケアマネは非常勤でも可能であるが、自分の置かれている就労形態をよく確認して、本業(ケアマネ)に支障がないかを良く確認する必要がある。
②勤務先が副業を禁止している場合がある
最近では副業を容認するケースが増えているとはいえ、事業所によっては副業禁止としているところもある。就業規則を十分に確認して、後々トラブルにならないように注意が必要
③利用者に迷惑をかける可能性がある
あくまでも主たる業務は利用者支援であるケアマネジャーは、副業により利用者支援がおろそかにならないように、連絡体制や業務体制を確保する必要がある。
①ケアマネが行う副業は審査会の審査員や研修講師などがある。
②審査員や講師として声がかかるには、自らの知識技術向上させ、実施団体にアピールする
③副業をする際は事業所への確認(副業禁止)が不可欠
④ケアマネとしての本業(利用者支援)に悪影響が出ないようにする