現在、ケアマネジャーが作成するケアプランは全額介護保険から給付される
つまり、利用者負担はゼロである
ところが、次回改正に向けてケアプランの自己負担導入に向けた議論が活発になっており
これまで何度か議論されては、立ち消えになり、議論されては、保留になり
となんとか阻止してきたが、どうも次回改正では逃れならないような様相だ
ここでケアマネジャーが作成するケアプランを
自己負担化した場合のメリットとデメリットをまとめてみた
・介護保険の給付が抑制される(利用者の負担分が発生する為)
・利用者がケアマネに対してしっかり意見を言うようになる(金を出すので口も出す)
・ケアマネはこれまで以上にケアプランに対して説明責任などを負うようになる
・利用料が発生することで、ケアマネは利用者や家族の言いなりになる可能性がある
・ケアプランを自己作成する利用者が増え、一連のアセスメントが実施されない
・居宅介護支援事業所は利用者請求、集金業務など新たな事務作業が発生する
・保険者(市町)は給付管理業務を行うという新たな負担が発生する
・仮に1割負担なら、特定事業所加算を算定している居宅は単価が高くなり不利になる
・ケアプラン自己作成を支援する代行業者が発生し、サービスの囲い込みを助長する
こんなところであろうか?
ケアプラン自己負担には賛否あるが
現役ケアマネ(介護支援専門員)の立場にすれば
なんとか避けたいものである
さらにケアプラン作成をAIに任せるような動きもあるので
AI(人工知能)がおすすめプランを作成していくような方向になれば
利用者 AI(人工知能) 業者 保険者など
ケアマネ以外にケアプランを作成するライバルが増え
ケアマネは厳しい状況になることも予想される
まあ
現役ケアマネ(介護支援専門員)の自分に言わせてもらえれば
ケアプラン作成業務など、ケアマネ業務の数あるうちの1つであり
パーセントでいえば、10%くらいなものである
是非、やってみていただいて我々の大変さを思い知ってもらいたいものである
ケアマネがこれまでしてきた仕事は
そんな簡単なものじゃないぞ!
『やれるものならやってみろ!』