ケアマネの教科書

抱え込みケアマネの考え方

結局ケアマネは何をする職種なのだろうか?

1人の利用者の幸せな生活のために
家族や友人や近隣の人たち
そして
いろいろな専門職がそれぞれどんなふうにその人の役にたつことができるのか?
それを考えてこうした人々を結びつけて
さらに力を引き出していくことではないだろうか?

ケアマネは人と人とを結びつける接着剤のようなものだ
決してサービスを組み合わせるだけの仲介屋ではない
サービスを行う人々を結びつけ、人々の力を結びつけ
利用者に渡す

ドラゴンボールで言うところの
元気玉のようなものではないだろうか?

利用者を支える人たちの力を少しずつもらい
それを一つの形にして利用者に提供する
まさにこの役割がケアマネに求められているのだ

こうしてケアマネが結びつけた人々やそのパワーは
1人の利用者のために貢献するチームになる
だからケアマネジメントはチームケアなのだ

利用者をケアするのはこのチームでありケアマネではない
だからどんなに良いチームを作るか?
ということはケアマネの最重要課題であり、重責なのだ

ケアマネはチームがうまく機能するようにしなければならない
とりわけチームには必要以上に偉い人はいらない
むしろ違いを尊重した対等の関係が大事なのだ

人々が持っている利用者のために役に立つ力は皆等しく大事で
そこには優劣などない
ケアマネが作るチームの中には
不要な人や軽んじられる人は誰として誰1人としていない

ケアマネは時として
自分ひとりで苦労を背負いこんでいる
と感じることがあるかもしれない

利用者のことを大事に思い責任感強いケアマネほどそう思う

でもそんな時には周りを見渡してみよう
そして自分が一人ぼっちになっていないか考えてみよう

実はあなたは
人の生活を支えることがそう簡単では無いことをよく知っているのではないか?
多くの人々の力を借りなければならないことをよく知っているのではないか?

にもかかわらずケアマネは時として
自分1人でがんばってしまうことがあるかもしれない

ケアマネはそもそも自分は万能ではないのだと意識して自覚する必要がある

1人では何もできない弱くて非力な存在であることを自覚しなくてはならない

1人ではできないことが山ほどあるのは当然なのだ
ひとりで抱え込んで悩む事はケアマネ自身のために
何よりも利用者のためにならないのではない

ケアマネは多くの人たちの力を上手に借りることが仕事だ!
自分の周りにどれだけ多くの助けてくれる頼める人々を持っているか?

それがケアマネの最大の武器になり、引き出しになり
こうした人々はケアマネと利用利用者にとって
かけがえのない宝物になるのだ