ケアマネが利用者から得る情報は
大きく客観的事実と主観的事実の二つに分けられる
客観的事実とは
利用者自身に実際に起こった、または起っていることで
誰の目から見ても事実である事柄
これに対し
主観的事実とは
起こった、起こっていることに対し利用者がどう感じているか?
と言った本人にしかわからない事実のこと
例えば『玄関の上がり框に30㎝の段差がある』
これは客観的事実だが
このことについて
『昇り降りが大変で困っている』
『ちょうどよいリハビリになっているから大丈夫】
と考えているかは人によって異なる
つまり『困っている』とか『大丈夫』などは主観的事実となる
例え話2
1ヶ月風呂にないっていない
これは客観的事実
これを
『気持ち悪くて早く風呂に入りたい』
『昔からの習慣なので、気にならない』
これも人によって違うから主観的事実になる
例え話3
コップに水が半分ははいっている
これは客観的事実
『まだ水が半分も残っている』
『あ〜もう半分しか水が残っていない』
これが主観的事実
客観的事実とは誰から見てもありのままの事実
主観的事実とは人によってその事実の捉え方が違うもの
客観的事実と主観的事実どちらも重要な情報ではなるが
大切なのはこの二つの事実を分けて捉えるということ
客観的事実は確実に捉えそして
その事実について本人がどう思っているかも必ず確認する
本人の思い、考えはその後の支援の方向性に影響を与えるので
きちんと聞くことが必要だ
また主観的事実については
本人の主観なのか?
家族の主観なのかもしっかり分けて聞きようにしよう
介護をしている家族は
自分の考えや感情を
あたかも利用者本人のものであるかのように話してしまうことがある
誰がそう思っているのかははっきりと意識して聞くようにしよう!