アセスメントを学びたい

アセスメントのコツ

アセスメントシートに気を取られない

ケアマネが行う面接では、通常アセスメントシートが存在し
課題分析標準項目が網羅されている(23項目)
しかし
利用者に対面しながら聞く場合
シート埋めることだけにエネルギーを注いでいるケアマネが存在する

利用者の大事な情報を見逃し
『ちょっと今その話聞いていないから!』
『その話はあとで聞くから!』
とでも言い出しそうな勢いである

アセスメントシートに気を取られると
自然と下を向いている時間が長くなる

質問に答えた時の
利用者の表情やしぐさ 目線 場の空気
これはとても重要な情報となる
これを見逃してはもったいない!
ケアマネは利用者の顔を見ながら話を聞くようにしよう

またアセスメントシートの項目順に質問して
それに利用者が答え
またそれをシートに記入する
そのような機会的なやり取りだけでは話が広がらない
利用者の発言の中から、アセスメントシートを埋めていく必要がある

間違っても、『その話はあとで聞きますので!』
などと発言して利用者の話の腰を折らないようにしよう

アセスメント聞く理由を相手に説明する
アセスメントシートの中には
排泄や入浴、経済状況や結婚歴 離婚歴
通常、これらの情報を赤の他人に話すことはあり得ない

誰が排泄方法や収入などを好き好んで人に話すだろうか?
ケアマネはそこに最大限の配慮をしなければならない
利用者に直接聞きにくい項目もあると思うが
大切なのは質問をする理由を相手にきちんと説明することだ

ケアマネが質問する内容は
今後の利用者の生活においてなぜ重要なのか?を説明しなくてはならない

質問する場合にはその意図を明らかにした上で質問を行う

何でも質問して良いわけではない
アセスメントの際には利用者や家族に
その目的を説明し同意を得ることが重要だ
特に初めて介護保険を利用する人の場合
今後の生活や不安を抱え
また初めて会うケアマネを前に緊張しているだろう
そこに
『〇〇さんの病気のこと教えてください』
『食事はどうしていますか?』
『排泄方法は?』
質問攻めにあったとしたらどんな気持ちになるだろうか?

アセスメントはケアマネにとって義務ではあるが
利用者にとっても義務ではない
教えてもらって当たり前ではない!
何を聞いても許されるわけでももちろんない!

生活や体のことを聞き
利用者の求める生活の実現のために一緒に考えていきましょう
聞いたことは決して第三者に話すことはありません
などと質問をする理由と個人情報を守ることを伝える

丁寧な説明が信頼関係の構築につながっていくのだ