来年度の介護報酬改定に向けての議論で
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅がやり玉にあげられている
厚労省、訪問介護の集合住宅減算の対象を拡大へ 減算幅の引き上げも
問題とされているポイントは!
①必要もないサービスをパッケージで押し付けている
②同系列のサービスを無理やり押し付けいている
③サービスは併設または同一建物なので、移動費がかからないでしょ!
このような感じで批判している
おっしゃる通り! 確かにそのような現状はある
その施設に入所したら系列のサービスを否応なく利用してもらう
他の事業所のサービス利用はまかりならん!
そう豪語している施設は多い
公正中立であるべきケアマネもそのようにサービスを勧めていると聞く
しかも、なんの悪びれる風でもなく しゃあしゃあと・・・
また、支給限度額が少しでも残っているようなら
経営者から
『なぜ限度額いっぱいサービスを使わせないのか!』
とお叱りを受けるらしい・・・
そこにはサービスの必要性や個別性など微塵もない
あるのは事業所の利益だけである・・・
移動コストも
午前は1階 午後は2階となんなく訪問できる
このような現状はまじめにやっている事業所やケアマネの意欲をそぎ
『ばかばかしくてやってられない』気持ちにさせてくれる
このような事業所は
ただちに介護保険というステージから退場してもらいたい
国もやっとその不正に気付いてくれたようで
減算という形でペナルティを与えようとしている
しかし、いくら10% 20%減算しようが
支給限度額が変わらない限り
この
『なぜ限度額いっぱいサービスを使わせないのか!』
の魔法の呪文がある限り、不正は正されない
1回当たりの報酬が減らされれば、回数を補おうとする
そこに限度額という概念がある限り・・・
さらに集合住宅利用者のほうが減算され1回あたりの単価が下がる為
在宅利用者より安く!多く!訪問してもらえるというバカげた現象も生じる
この集合住宅、同一建物の減算は
・利用回数の上限を設ける
・支給限度額と切り離す
などの仕組みが同時に必要だと思われる
ケアマネの業務においても
苦労して利用者や家族とアポイントを取って訪問する在宅のモニタリングと
今日は1階、明日は2階と効率よく訪問できる施設モニタリングとで
同じ労力であるはずがない
おおいに減算されればよいと思う
そんなわけで間もなく来年度の介護報酬改定の全容が見えてくる
持続可能な制度であり
真面目に働いている同志が意欲を失わないような制度にしてもらいたいものだ・・・