今さら聞けないケアマネジメント

これだけは理解したい支援経過記録のポイント 3つ

ケアマネ(介護支援専門員)は支援経過記録を書かなければならない

なぜ?と言われても 書かなければならない
そこに利用者がいる限り・・・

さて、支援経過記録を書くポイントだが

支援経過記録は日記ではない



〇月〇日 晴れ  今日は利用者さん宅に訪問しモニタリングを行った
そんな夏休みの絵日記レベルの支援経過記録を書いていないだろうか?

なぜ絵日記のような支援経過記録になってしまうのか?
絵日記と支援経過記録の共通点は

どちらも『いやいや書いている!』というところだ
確かにケアマネはペーパーワークに追われ
ただでさえ記録物が多いのに、日々の支援経過記録に追われてしまうのもよくわかる

しかしケアマネはまず、なぜ支援経過記録を書かなければならないのか?
それを理解する必要がある

★この記事に書いてあること★

・経過記録が必要な4つの理由
①法令遵守
②情報共有
③自分の身を守る
④自分の考えを見える化する

・支援経過記録を書く上で注意すべきポイント
①略語や業界用語は避ける
②見出しを付ける
③出来るだけ早めに記録する

★まず経過記録が必要な4つの理由を説明してみたい

①法令遵守

ケアマネ(介護支援専門員)は介護保険制度の中で業務を行っている
やはりそこには一定の決められたルールがある
加算取得や減算回避のためにはやはり法令を守る必要がある

②情報の共有

ケアマネは24時間365日職務に従事しているわけではない
休みもあれば病気もある。出張もあれば旅行もある
つまり、担当ケアマネが不在であっても
これまでの支援経過が記録されていれば
他のケアマネがサポートすることが出来るのだ
利用者にしてみれば、担当が休みとか出張とか関係ないのだ
待ったなしだ!

③自分の身を守る

ケアマネをしていると思わぬトラブルに巻き込まれる
例えば苦情や事件、事故
ケアマネが良かれと思ってしたことがトラブルになったり
問題を発生させたりしてしまうことがある
そこで、自らの潔白を証明するのが支援経過記録である
やっていても記録がなければやっていないのと同じである
やっていなくても証明するものが無ければやっていると疑われても仕方ない

そんな時に自分の身を守るのが支援経過記録である

④自分の考えを見える化する

ケアマネは数十人のケースを担当しケアマネジメントを実施している
そのケースの生活を支える大切な仕事である
どんなに忙しくても、その支援の方向性を振り返る必要がある
頭の中ではバラバラのパズルのようになっている問題や課題を
支援経過記録に落とし込むことによって整理されていく
つまり振り返りの手段として有効なのが支援経過記録である

以上の点が支援経過記録を各理由である
どれだけ重要であるかが理解してもらえたと思う

★次に支援経過記録を書く上で注意すべきポイント3つ

①略語や業界用語は避ける

ロングショート  サー担  サー責  サ高住などなど・・・

②見出しを付ける

支援経過記録を書き続けると、何をどこに書いたかわからなくなる
・長男よりTELあり
・利用者宅に訪問
新聞の見出しように、出来事を象徴するようなフレーズを入れると
後に確認する際にわかり易くなる

③できるだけ早めに記録する

支援経過記録はケアプランのように即座に誰かに渡すものではないため
後回しにしがちである
しかし夏休みの絵日記と一緒で、後回しにすればするほど
記憶は遥かかなたへ消えていき、薄っぺらい記録になってしまう
早めに記録してしまうことである

いかがだったであろうか?

支援経過記録は
ケアプランのように書き方についてのマニュアルがあるわけではない
ある程度ケアマネに記録の裁量が与えられており、記録の自由度が高い
それだけに、支援経過記録はそのケアマネジャーを映し出す鏡に他ならない

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