ケアマネ試験と研修のこと

ケアマネ(介護支援専門員)の研修の多さは異常

ケアマネ(介護支援専門員)は研修漬けである

この言葉はおそらく多くのケアマネ共感を得るだろう
多くのいいネをもらえるだろう
「いいネ イラスト」の画像検索結果
実際には共感もイイネももらえていないが
多分そうだと勝手に予想する・・・

ケアマネの研修の多さを検証した
まずケアマネは実務研修受講試験にチャレンジして
ケアマネ試験に合格するところからすべてがスタートする

ステップ1 介護支援専門員実務者研修受講 87時間

ケアマネ試験の合格すれば87時間という超ロングな研修を受ける必要がある
労働者の1日の平均労働時間が8時間とすると約11日分である

ステップ2 介護支援専門員更新研修Ⅰ   56時間

ケアマネの実務について6ヶ月以上3年以内に受ける研修である

ステップ3 介護支援専門員更新研修Ⅱ   32時間

ケアマネの実務について3年以上5年未満に受ける研修である

ステップ4 主任介護支援専門員      70時間

ケアマネの実務について5年以上になるとステップアップの資格として
主任ケアマネの研修を受けることが出来る
主任ケアマネはステップアップの資格なので、必ずしも取らなくても良い資格だが
平成32年度からは居宅介護支援事業所の管理者要件になったので
そうはいっても事実上、取らなければならない資格となった

ステップ5 毎年4回の介護支援専門員更新研修受講要件研修

この研修は次のステップ6の主任ケアマネ更新研修を受けるために
受ける研修会である。厚生労働省は年4回と言っているが
頻度等については都道府県によって差があるようだ

ステップ6 主任介護支援専門員更新研修  46時間

主任ケアマネの資格を維持するのにも
5年ごとの更新研修を受ける必要がある

さらにケアマネはこの資格を維持するにはステップ1 2以外は
ほぼ5年ごとに研修を受ける必要がある

これはもうケアマネいじめとしか言いようがない・・・

平成28年度に下記の通り、研修時間が大幅にUPした

実務研修 (44h) 実務研修 (87h)
実務従事者 基礎研修 (33h) 廃止
専門研修課程 Ⅰ (33h) 専門研修課程 Ⅰ (56h)
専門研修課程 Ⅱ (20h) 専門研修課程 Ⅱ (32h)
主任介護支援専門員研修 (64h) 主任介護支専門員研修 (70h)
主任介護支援専門員更新研修 (46h)

これはウソでも何でもない
ケアマネ(介護支援専門員)として飯を食うなら
1つたりとも欠かせない研修だ

ケアマネを何だと思っているのだろう

バカにするのもいい加減にしてほしい
ケアマネは暇とでも思っているのだろうか?
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この研修時間はどこから捻出するのか?

利用者の訪問時間を削るしかないじゃないか!

それとも残業や休日出勤をしてでも研修に行けと?

働き方改革でノー残業などと言われる厚生労働省がまさかそんなことを・・・

これまでは研修を受けることに時間を奪われることのみ訴えたが

研修参加するには当然受講料が必要だ

研修名 受講料平均
実務研修  5万~6万
実務なし再研修  3万~4万
専門研修課程 Ⅰ  2万~3万
専門研修課程 Ⅱ  2万前後
主任介護支援 専門員研修  4万~5万
主任介護支援 専門員更新研修  3万~4万

全国の受講料を調べたところ上記のような金額がかかるわけだ
事業所(会社)が費用を出してくれるところもあるだろうが

自腹で捻出するケアマネは、はっきりいって超きびしい!

さらに
研修参加時間をケアマネの時給換算すると

ケアマネの平均年収を360万として月額30万円(手当 ボーナス込み)
月の平均労働時間は170時間とすると時給1,700円となる

この時給のケアマネジャーが
ケアマネの法定研修に参加した場合、どれだけの経済的損失が出ているかというと

研修時間 時給×研修時間
実務研修 (87h) 約15万
専門研修課程 Ⅰ (56h) 約10万
専門研修課程 Ⅱ (32h) 約5万5千
主任介護支専門員研修 (70h) 約12万
主任介護支援専門員更新研修 (46h) 約8万

以上のように研修に参加することは
労働者であるケアマネという視点からみると
上記のような経済的損失があるわけである
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もちろん研修に参加することで得られるものもあるだろから
損失という言葉が適切かどうかはわからないが

その労働時間を本来ならば
・利用者や家族の相談支援
・サービス事業所等の情報共有
・ペーパーワーク(書類業務)
等に充当することも出来たわけであるから

今回は損失と表現させてもらう

そんなわけでケアマネ(介護支援専門員)の研修時間を多さは異常なのである