ケアマネは医療系サービスの活用が足りないと言われている
特に訪問リハビリは利用率が数パーセントで
確かに十分に活用されているとは言い難い
その理由と改善策について考えてみる
①PT ST OTの役割を正しく理解していない
例えば
『PTは関節可動域の訓練とマッサージ』
『OTはレクなどの趣味活動を通じてリハを行う』
『STは言語と嚥下の訓練』
ざっくりと理解しているのはこのくらい?
⇒この解決策はケアマネが勉強して理解するしかない
・他職種連携の研修会に参加する
・担当者会議 リハ会議に参加する
そして顔の見える関係から腹の中が見える関係へと発展させていく
役割も知らずにサービスを活用できるはずもないし、リハ職と連携できるはずもない
②事業所数が少ない
訪問リハビリ事業所も訪問看護ステーションも選択できるほど事業所数がない
⇒今後は増えていくと思われるので、それを待つしかない・・・
③リハビリの調整が難しい
例えばヘルパーやデイサービスの調整は
利用者 家族 事業所間での調整になるが
リハビリの場合はここにさらに『医師』が登場する
この『医師』という強固な壁がケアマネを消極的にさせてしまう・・・
調整の人数が増えるということは、それに比例してケアマネの労力も増えていく
本人や家族はリハビリを希望するが
医師が必要ないと『指示書』を書くのを拒否される
そんなケースもあるだろうし
逆に、医師がリハの必要性を訴えても
本人に全くその気がないというケースもある
⇒リハビリは本人だけが必要性を感じてもダメ
家族や医師、そしてリハスタッフ ケアマネと
関係者、全てが志を同じにしなくてはならない
そのためには共通の目標を持つことが重要になる
リハの必要性を医師にも理解してもらうよう働きかけるのもケアマネの役割!
④週1回1時間でどのくらい効果があるのか疑っている
例えば
『週に1回1時間、訪問リハビリを利用しても意味ないんじゃないだろうか?』
『病院では毎日リハビリできたけど、在宅じゃあ週に1回か2回・・ 効果あるの?』
このような考えからリハビリの効果を疑ってしまっているケース
⇒そもそも訪問リハの役割の中には
・家族や介護スタッフへのリハビリ指導
・福祉用具導入や活用などのアドバイス
・自主的なリハビリの提案
などなど
1週間のうち、残りの6日と23時間の過ごし方に関する
アドバイスがある
まずケアマネはここをしっかりと理解する必要がある
介護保険においては
自立支援
介護予防
がこれだけ声高らかに叫ばれているのだから
ケアマネは有効な社会資源ひとつ
『訪問リハビリ』をしっかり活用していくべきだろう