ケアマネはケアプランを作成し
利用者の生活目標の達成を支援しなければならない
しかし多くのケアマネが
★『利用者の意欲を引き出すケアプランはどうしたら作れるのか?』
と悩んでいる
そんな時、ドラクエ方式で目標を設定すると
目標に対するモチベーションが維持継続できる
ドラクエと現実世界を対比すると
そこからベストなケアプランの目標設定が見えてくる
・ケアプランを作成する際にドラクエ的な考え方が通用する
・ドラクエにハマる3つの仕掛け
・なぜ大人も子供もドラクエにハマるのか?
1 能力と挑戦のバランスが取れている
◆ドラクエでは
自分のレベルが1の時は弱い敵(スライム)にしか遭遇しない
スタートの町にキメラやドラゴンが現れることはない
もし、いきなりキメラに挑戦することになれば、レベル1では100%倒せない!
子供たちの意欲は失われ、ゲームの電源を切ってしまうだろう
なのでメーカーは親切にも
最初は弱い敵から徐々に強い敵を出現させるように設定している
◆しかし現実世界は
とてもじゃないけど解決できないような超難関の壁にぶち当たることがある
例えレベル1であっても、相手は容赦なく攻めてくる
現実世界は、自分のレベルに合わせて課題を与えてくれることなどない
こちらの都合などお構いなしで、がんがんトラブルが発生する
レベル1では難題をクリアすることができず、心が折れてしまう
◆だからケアプランの目標は
利用者の状態と目標設定を絶妙のバランスで設定し
少し頑張れば、なんとか目標が達成できるように設定する
・低すぎると簡単すぎて継続できない
2 すべきことが明確である
◆ドラクエでは
『自分は今から何をすべきなのか?』が明確過ぎる
例えば
・大魔王を倒しに行くのか?
・伝説の宝物を捜しに行くのか?
明確に示されている
目標達成ためにはどこに行けばよいのか?
誰を頼りにすればよいのか?
を親切にも町や城の人たちが教えてくれる
◆しかし現実世界は
自分が何をすべきなのかを親切、丁寧に教えてくれる人などいない
・人生の目標とは何なのか?
・目標達成のために今、自分は何をすべきなのか?
そんなことを教えてくれる人などどこにもいない
◆だからケアプランの目標は
目標を達成するために、何をすべきなのかを
・生活目標は何なのか?
・そのために何をすべきなのか?
それらを具体的に記述する
3 努力に対する報いが確実で迅速である
◆ドラクエでは
敵を倒せば経験値やゴールドが手に入る
経験値が手に入るとレベルが上がり、新しい技や呪文を覚える
ゴールドを手に入れれば、より強力な武器を購入できる
そして、これまで倒せなかった敵を倒すことができるようになり
すみやかに自分の成長を実感できる
◆しかし現実世界は
今日、資格を取ったからと言ってすぐに昇給するわけではない
今日、ダイエットしたからと言って、すぐに痩せるわけではない
今日、努力したからと言って明日報われるとは限らない
努力の成果が現れるのは、果てしなく先で、いつ報われるかもわからない
◆だからケアプランの目標は
達成感や成長感が味わえるよう
努力した成果が目に見えて感じられるような目標を設定する
目標に近づいているような工夫を行う
お分かりいただけただろうか?
子どもたちがなぜあんなに時間を忘れて
母親に叱られるのも覚悟で
ロールプレイングゲーム(ドラクエ)にハマるのか?
・利用者の能力に応じた目標を設定する(簡単すぎず 難しすぎず)
・目標達成のために何をするかを具体的、明確に記述する
・達成感、成長、報われた感を感じられるような工夫をする
こんな風に、ケアプランの目標設定を行う際に
ドラクエ式で考えてみてはどうだろうか?