ケアプランを学びたい

目標のないケアプランもまたよし!

ケアマネ(介護支援専門員)は様々な研修会において、目標を立てることの重要性について
耳にタコが出来るくらい
口が酸っぱくなるほど言われている

ケアプランの様式を見ていると
『これでもか!』
と言うほど目標欄だらけだ!
まるで『目標なき人生は、人生にあらず!』
とでも言いたげな様式である

しかし、目標を持たないことはそんなにいけないことだろうか?

初回面談して、1〜2時間話したくらいで目標などが見えてくるだろうか?
私など40年近く生きて、いまだに自分の人生の目標が見えないのだが・・・

とりあえず目標なしでスタートして、いろいろなサービスを使いだして
見えてくることだってあるだろう

『やってみなくちゃわからね〜』
ってことだってあるじゃないか!

目標を設定しなければ、介護サービスを利用してはならない!
と言うのは

まるで、将来の配偶者を明確に決めなければ異性とデートすることは許されない
と言っているようなものだ

とりあえず目標なしで走ってみて、走りながら見えてくるものだってあるのだ

ケアプランの様式を埋めなければならないという強迫観念から
押し付けの目標を設定することのほうが、よほど弊害が大きいと思う

そもそも目標を持つことの最大の意義である
・モチベーションの維持
・自分の成長感
と言うのはあくまで目標が達成できたときの効能である

目標はすべて達成できるとは限らない
目標を達成できなかった時の挫折感
目標に向かい切れていない自分への嫌悪感

これらの副作用のことも同時に考えなくてはならない

もちろん目標がある人生は充実していることは言うまでのないが

目標の押し付け達成できない時の挫折感なども充分考えながら
ケアプランを作成し、時には目標なしで
とりあえずやってみるプラン』
と言うのもありではないかと考える