リーダーシップを学びたい

ケアマネを疑う上司

ケアマネ(介護支援専門員)が所属する事業所の長は『管理者』と呼ばれることが多い

管理者と呼ばれ、自分の仕事はケアマネを管理することだと勘違いしている管理者が多い
これは東京ディズニーランドが東京にあると勘違いをすることとほぼ同じ罪である

ケアマネという職種はがんじがらめに管理しようと思って管理できる職種ではない

ケアマネを一人前に育てようと思うのなら、ケアマネを信頼してじっとその成長を待つしかない

例えば、ケアマネは訪問に出る
訪問先では何が起こるかわからない
利用者さんの話が思いのほか長くなることは日常茶飯事
訪問時間の目安を決めることは可能であるが
明確にリミットを決めることなど不可能だ

ところが、ケアマネを管理したがる上司は

『なぜそんなに訪問に時間がかかるのか?』
『なぜ帰りがこんなに遅いのか?』

挙句の果てには
『その訪問は必要だったのか?』
などの愚問を平気で投げかけている

このような言葉を浴びせられたケアマネは
上司から信用・信頼されていないことを感じ
意欲を失ってしまうだろう
訪問中も上司の顔色を気にし、利用者の話が長いことに焦り、苛立ちを感じるだろう

こんなことではケアマネの成長は期待できない

このような上司の行為は
種をまき、せっかく芽が出始めているところに 
『本当に根付いているだろうか?』と疑って
根を掘り返して確かめているのと同じ行為である

ケアマネは腐ってしまい、成長などとうてい期待できない

上司はケアマネを信頼し、じっとその成長を見守り続けなければならない 
部下を疑う ケアマネを疑うということは
同時に部下からの信頼も失っているということだ
『成長の芽を自ら摘んでいる』と自覚しなければならない