介護認定調査の項目に『日常の意思決定』と言う項目がある
その判定基準は
・できる
・特別な場合を除いて可
・日常的に困難
・できない
という4段階評価になるのだが
この『特別な場合を除いて可』にチェックが入る場合
かなりの確率で『ケアプランの説明』が引き合いに出される
例えば、その特記事項を見てみると
『日常生活の意思決定は可能であるが、ケアプランのような複雑な内容については困難』
と記載されているものをよく見かける
こういう書き方のほうが、審査員に伝わりやすいだろうという調査員の配慮だ
審査員も『あ〜ケアプランは複雑だからわかりにくいんもんね〜』
と納得する部分もあるだろう
私が心配するのは
ケアプランが複雑なものの象徴になっているということだ
これは例えば
広さをわかりやすく伝える表現に『東京ドーム〇個分』がよく使われる
誰もが認める広いものと言えば『東京ドーム』
誰もが認めるわかりにくいものと言えば『ケアプラン』
という一つの物差しになっているのではないか?
しかしこの原因を考えると
もちろんケアマネ(介護支援専門員)の説明能力にも問題があるかもしれないが
その主たる原因は様式に起因しているのではないだろうか?
文章だらけのプランを誰が読みたいと思うだろうか?
生活ニーズと長期目標の違いをどうやって理解してもらうのか?
作成する本人がよく分かっていないのに、利用者に理解できるはずがない
新聞記事は理解できるけどケアマネのケアプランはよくわからない
なんてことはよくある話だ
もっとイラストや写真などを使って、高齢者にもわかりやすく
文章は極力減らして、読んでいて楽しく、希望が持てるケアプランでなくてはならない
ケアプランの意思決定がなければ
ケアプランへの参加はない
参加がなければ意欲はない
意欲がなければ自立支援もありえない!