介護業界のことについて

なぜ空室情報はいつも2室なのか?

有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などの
空き情報がFAXや郵送などでケアマネのところに頻繁に届く

なぜかどこの施設も、たいてい2〜3室の空室になっている

常にだ

これは、どうも怪しいと言わざるを得ない

本当はかなりの空室があるのだが
『まだまだ空室だらけです!』
『半分以上空室です!』

などと書いてしまうと
人気のない施設だと思われるので
『残り2室!』
『空室わずか2室!』

などと見栄を張っているのである

くるま屋が車のフロントガラスに『商談中!』と貼るのと同じである
誰とも商談などしていないが
見る人に
『早くしないと売れちゃうよ!』
『他の人に持っていかれちゃうよ!』

と思わせるあのやり方である

しかし、一方で見栄を張り過ぎて『満員御礼!』にしてしまうと
本当は空室だらけであるのに、満室だと思われて
申込・問い合わせが来なくなると、それはそれで困るのである

そんなわけで、バランスを考えた丁度良い空室状況が
2〜3室なわけである

そして本当に、施設を訪問してみると
案の定、空室が目立つ

すると
『いや〜 まだ仮予約なんですよね〜』
『いや〜 急にキャンセルが入りましてね〜』
などと
聞いてもいないのに、弁解が始まるのである

話は少し変わるが
デイサービスに見学に行った時も同じようなことが起こる

デイのホールに行き、数人しか利用者がいないときなどは
必ず、案内人は
『いや〜今日は、たまたまお休みが多くて〜』
などと聞いてもいない情報を提供してくれる

ということなので
ケアマネは施設の空室情報は、あまりあてにしないほうが良いわけである

※もちろん、正直に空室情報をお知らせしているところもある