ケアマネをしていると
本人と家族の意向が違うという場面に遭遇する
さらに家族間で意向が違うということもよくある
例えば
同居の長男の嫁と
遠方に住む長女の意向が違うということもあるだろう
ケアマネとしては『すべての家族の意向をくまなく聞く』
などと言うことはとうてい不可能なので
当然、このようなケースは同居の長男や嫁の意向を
家族の意向として、ことを進めることになるだろう
ところが、たまに盆や正月などに遠方から帰省した長女が
あれやらこれやら介護について注文を付けてくることがある
私としては
遠方に長女がいることは認識していたが
これまで関わったこともないし、同居家族がキーパーソンであったため
完全にノーマークなのである
その注文内容は、往々にしてこれまでの介護計画をひっくり返すような内容だ
このような場合のクレームは家族間・兄弟間の不仲に起因しており
介護計画の内容がどうのと言うより
『あの嫁が勝手に決めている』などという感情から入ってくるので
たちが悪い
![](https://tateyo-cm.com/wp-content/uploads/2015/06/ca9158e8-2440-410a-bee0-bf7c4ed680a9.jpeg)
ケアマネは
同居の家族と遠方の家族の間に挟まれて
身動きが取れなくなる
不仲であるがゆえに、家族間の不満や愚痴が飛び出してくるが
ケアマネとして、どちらかの肩入れをするわけにもいかず
『どっちでもいいけど、兄弟間の揉め事に巻き込まないでよ!』
と心の中で叫ぶ
挙句の果てには『ケアマネは何をしていたのか?』
などと言いがかりをつけてくる始末である
『今まで何をしていたのか!』
と言いたいのはこちらの方である
そんなわけで
介護問題と言うものは、家族間の思いの違いが多々存在する
ケアマネは心して関わるべし!