多職種連携に関すること

多職種連携研修会に参加しても連携できない2つの理由

地域包括ケアの要となるのが多職種連携
ケアマネ自身も様々な職種との連携が必要だと感じている

であるから、行政や職能団体が主催する
『多職種連携』をテーマにした研修会に参加に参加するのだ

研修会は
シンポジウムであったり
グループワークであったり 、様々であるが

その研修会で毎度気づくことは
どの職種も『お互いにもっと連携をとりたがっている』
ということ

例えば、その研修会に参加した医師からは
『ケアマネさん、もっと医師に連絡とってよ!』
『ケアマネさん、もっと患者さんのこと報告してよ!』

そう言われるとケアマネも
『いや〜 我々も連絡とりたかったけれど、連絡とりにくくて』
『先生はお忙しそうなんで、敷居が高かったんですよね〜』

などと言い
最終的には
『じゃあ これからは医師に、こまめに連絡を取ろうと思います』
という未来志向型の結論に至り
『めでたし めでたし』
で終わるのであった

『そうか〜 医師もケアマネからの連絡を欲しがっていたのか〜』
『なんだ〜お互いに相思相愛だったんじゃないか〜』
と喜び、浮かれ気分で研修会場を後にするのであった

ところが、ケアマネ業務にもどって医師に連絡すると

『今、忙しいので後にしてください!』
『患者さんの診察中なのでお取次ぎできません!』

けんもほろろに対応される・・・

研修会で見られた多職種連携の盛り上がりなど
みじんも感じられないのである

なぜだ?
理由を検証してみた!

1 研修会での発言は『建て前』が多い!
シンポジウムなどの舞台で
『忙しくてケアマネの相手をしている時間なんてあるわけない!』
などと本音で発言する人はいないだろう!
そんな人がいても、おそらく主催者の考えで、シンポジストには選ばれない

そうつまり、研修会の舞台上の発言は
ある意味、きれいごとが多いのである
本音と建て前で言えば、完全に建て前である!

2 研修会に参加している人は世論を代表していない!

研修会では建て前も多いが
中には本当に連携を取りたいと思っている医師もいる
本心から『ケアマネと連携を取りたい』
と思っている良心的な医師もいるだろう!
だから多職種連携研修会に参加するのだ!

つまり、多職種連携研修会に参加している医師は
志高く、良心的で、ケアマネ思いの医師なので
『ケアマネと連携を取りたい』と言うだろう

ところが多くの医師は、まだ連携の必要性を感じていない
よって『多職種連携の研修会』にも参加していない

研修会に参加している医師は、ごくわずかで
つまり、研修会での医師の発言は
世間一般の医師を代表したものではない!

その発言を鵜呑みにすると痛い目に合うのだ

そんなわけであるから
多職種連携の研修会は盛り上がっても
現実の多職種連携は盛り上がらないのだ

ただ、研修会に参加しないと

負のスパイラルに陥っている事もわかる
『医療職との連携が苦手』 と言う意識
多職種参加のワークショップ(研修会)不参加
ネットワークが出来ない
 『医療職との連携が苦手』 と言う意識増大

苦手と言っているケアマネに限って
他職種連携を趣旨とした研修に参加していない
苦手苦手と言うなら多職種連携の研修会に参加してみたほうが良い

苦手意識を克服する努力を怠って
責任を医療職に持って行くのもおかしい!
研修会に参加して負のスパイラルを断ち切る必要がある