ケアマネあるある川柳

【ケアマネあるある】ゴミ屋敷編

ゴミ屋敷にお住まいの利用者がおられる。

ただ、ゴミと思っているのは周りの者だけで
本人はゴミだとは思っていない
それはそれは大切に大切にされておられる・・・

とはいえ、このままでは足の踏み場もなくなると思い
少し片付けのお手伝いをさせて頂く事に・・・

賞味期限のきれた食材
大量の飲み薬
破れた洋服
10年前のカレンダー

出るわ出るわ

私「これいらないでしょ! 捨てましょ!」

利用者「いや~ また使うから!」

この問答の繰り返し・・・

すると
部屋の隅にある大量の段ボール箱を発見
中身を確認すると・・・

箱いっぱいにトイレットペーパーの芯が・・・

私「これいらないでしょ!」

利用者「いや~ 孫がこれで遊ぶから!」

孫は確か高校生・・・

トイレットペーパーの芯では遊ばないと思うが・・・

結局ほとんど捨てられず
とりあえず孫にトイレットペーパーの芯だけでも引き取ってもらいたい!

しかしゴミ屋敷というのは解決が難しい

そもそもゴミの定義とは何だ?
私たちにしてみればゴミでも利用者にとっては大事な宝だったりする

子どもたちのポケモンカードなど
私にしてみればゴミとしか思えないが
子どもたちは夢中で集めている

時には大金をはたいてレアカードを買っている

人の価値観とはそんなものだ・・・

しかも長年収集して来たものだから思い入れもひとしお
ちょっとやそっとでは片付かない

出来る限り本人の同意をもらって片付けたいところだが
近隣住民からは
『片付けろ!』
『処分しろ!』
の矢の催促・・・

ネズミやゴキブリ

挙句の果てには悪臭まで漂ってきてはどうにもならない・・・

まあ ここまで来ると行政の強制力を借りるしかなく
いちケアマネのできることなど、たかが知れている・・・

しかし、ゴミ屋敷の利用者宅に行く際は
替えの靴下と
マスクと
アルコール消毒液と
そして覚悟が必要だ・・・

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