ケアマネの将来像『今後どうなる?』

ケアマネって大変!~ケアマネになりたくない人続出の理由~

介護保険の花形職種としてスタートしたケアマネジャー

誕生したのは西暦2000年で今から約20年前

これからはケアマネジャーの時代だ!
介護保険制度の要はケアマネジャーだ!
地域包括ケアシステムの要はケアマネジャーだ!

とおだてられて木に登った、いやケアマネジャーを目指した介護職や看護職は非常に多かった

そんなケアマネジャーの人気が急落しているという巷のうわさを検証してみたい
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★この記事に書いてあること★

  • ケアマネジャーの人気が急落している2つの根拠

  • ケアマネジャーの人気が凋落している3つの理由

ケアマネジャー人気急落2つの根拠

①受験者数の減少

今年度のケアマネ受験者は49,321人であった
これは前年度の40%程度の受験者数で、さらに第1回の試験と比較すると24%程度の人数である。

つまり、約20年の間で受験者数が4分の1に減少したということになる。
  

第  1回(平成10年度)207,080人
 ・・・・・・・・・・・・・・・
第20回(平成29年度)131,560 人
第21回(平成30年度)  49,312 人

 受験者数が全てではないが、その職種の人気を計るバロメーターにはなるはずである。

その受験者数が4分の1になっているということは、人気急落!と言っても、決して言い過ぎではない・・・

もちろん、受験者激減の理由は人気が無くなったというだけでなく、合格率も下がり、受験要件も厳しくなり、ケアマネの資格取得のハードルが上がったという事実もあるが、それにしても4分の1は激減である。

②実務研修でのアンケート

二つ目の根拠だが、以前ケアマネジャーが合格後に受ける実務研修で、受講者に直接聞いてみたことがある

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研修最終日の『振り返り』の際に、講師からこのような課題が出された!『自分が将来どのようなケアマネになりたいか?』グループで意見交換しなさい!

よくあるテーマである。

このようなテーマになると、お決まりの意見としては
『利用者に寄り添ったケアマネになりたい』
『利用者の権利を守ることができるケアマネになりたい』
『利用者のために走り回る、頼れるケアマネになりたい』

などがお約束のお決まりパターンで、場合によっては『ご指導いただいた講師の先生のようなケアマネになりたい』などと、あきらかに思ってもいないけどちょっと言ってみました感にあふれるコメントが出たりする(笑)

ところが

どの発表者も
『私は実際に就けそうもないが』
『実務に就く予定はないが』
の前置きが必ずあったのだ

そう!その理由を聞いてみると、実務研修における長期にわたる研修や実習、またケアプランを作成するうえでの書類の多さ、大変さに心が折れてしまい。

『とてもじゃないけどケアマネなんて無理!』という考えになったようだ

実際に『ケアマネをやってみたいと思うか❔』という挙手でのアンケートでは、研修初日と最終日では、最終日の方が少なかった・・・・

つまりこれは、ケアマネジャーの仕事の実態を87時間+3日間の実習において、初めて知り『これは無理だ!』と判断した結果になるだろう・・・『やってられねえ』とうんざりした結果だろう・・・

まさにここがケアマネジャーの人気を急降下させている理由である

  • 書類業務(ペーパーワーク)の多さ
  • 研修時間の長さ

どんなケアマネになりたいか?も何も、それ以前になりたくないそうだ・・・・



ケアマネジャーの人気が急落している3つの理由

①介護職の処遇改善

介護職の人手不足が社会問題となり、国は『介護職を増やそうキャンペーン』好評?実施中である。ケアマネの基礎資格を考えると、6割程度は介護職出身者と言われており、そのキャンペーンの結果、介護職員の給与は段階的に改善されて、現在ではケアマネの給料よりも増えている。

ただでさえ薄給である介護業界において、わざわざ手取りが下がるケアマネに転職する人などいないだろう・・・ いるとしたら変わり者か、よほど奉仕の精神にとんだ人だろう

当初は介護職のステップアップの資格として認知されていたケアマネジャーであるが、現在では反対にケアマネから介護職に戻る人も増えていると聞く・・・

処遇改善が必要なのはケアマネも一緒であるにもかかわらず、全く持ってケアマネは蚊帳の外である!

②書類業務の多さ
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ケアマネジャーのストレスの要因はいろいろあるが、何といっても一番のストレスペーパーワークだろう。

そもそも、ケアマネになるような人は、高齢者のことが好きで、誰かの役に立ちたい!という志を持った人が多いはずである。

ところが実際の実務は、机に座ってパソコンの前にかじりついてケアプランを作る・・・

3年ごとの制度改正の度にルールは変更され、減算にならないように膨大な書類を作り、加算を取るために採算の合わない書類を作る

ケアマネジャーや介護職、看護職の生産性を著しく低下させている要因は、間違いなく書類業務(ペーパーワーク)の多さだと断言できる!

誰も幸せにならない書類作成業務の為に、ケアマネジャーは疲弊しストレスをためているのである。挙句の果てにはケアマネジャーをリタイヤするのである・・・

③更新研修(法定研修)の受講

ケアマネジャーとして生活するには、その資格を維持しなければならない。ケアマネジャーは資格を維持するために、5年ごとに免許の更新をしなくてはならない。

車の免許も更新制であるが、交通違反をした人でさえ数時間の研修を受講すれば、免許の更新ができるのに、なんの罪もない善良なケアマネが何十時間もの研修を受講しなくては資格が維持できないのである。

研修名 時間
実務研修  87時間 
実務なし再研修  54時間
専門研修課程 Ⅰ  56時間
専門研修課程 Ⅱ  32時間
主任介護支援専門員研修  70時間
主任介護支援専門員更新研修   46時間

もちろん時間だけではなく、研修受講の為には数万円の受講料がかかってくる。

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この更新研修に対する時間的コストと金銭的コストの負担感も、ケアマネの人気を凋落させている一つの理由である。

こんなことでは、将来なりたい職業ランキングのベスト10入りは難しい・・・
2位のYouTuberを抜くことなど、夢のまた夢か・・・

★今日のまとめ★

・ケアマネの人気が急降下しているのは受験者数の減少とアンケート結果から明らかである。

・人気急降下の理由は、介護職の待遇改善とケアマネの業務負担の増大である