ケアマネの教科書

ケアマネは利用者の言いなり、御用聞きになるな!

困っている人を見たら何とかしてあげたいと思うのが人である。

介護 福祉に従事している人であればなおさらそうであろう。

ケアマネは困りごとを聞いてなんぼの職業である

そんなわけで、現に困っている利用者や家族の話を聞けば

即効性のある介護サービスを紹介したくなる

例えば

食事で困っている⇒ よっしゃ〜ヘルパーの調理援助 一丁! ⇒ 食事確保!

入浴できない⇒さあデイサービスで入浴しましょ! 温泉温泉! ⇒ 身体衛生保持!

っとこんなパターン

よく言われる『御用聞きケアマネ』である

御用聞きケアマネに喝!

もちろんそれはそれで必要な場合もあるし、全否定されるものではない。

一般的に御用聞きケアマネのほうが、利用者や家族からの人気があり

じっくりアセスメントをして

本当に必要なサービスを提案しようとしたり

不要なサービスは入れないようにするケアマネは、はっきり言って不人気だ!

しかし、利用者の望む暮らしの実現が

ケアマネに課せられたミッションであることを忘れてはならない。

目標達成請負人であるケアマネは

長期的な視点に立ち

・サービスが利用者の自立を妨げないだろうか?

・残存機能は活用されているだろうか? 

・そもそも利用者が望んでいる暮らしとはなんだろうか?

ということをイメージして、サービスを提案していかなくてはならない

そのような提案は確かに目の前の困りごとの特効薬にはならないかもしれない。

しかしケアマネは

『不思議なポケットから便利な介護サービスを取り出すだけでは

利用者の心から望む暮らしをサポートしていることにはならない』
と認識すべきである。

便利な道具の力だけに頼っていては自立出来ないことを

あの眼鏡をかけた少年が身をもって証明してくれている。