多職種連携に関すること

在宅のリハビリが続かない2つの理由

入院中はしっかりとリハビリをして、めでたく退院

念願の在宅生活が再開されたと思いきや
転倒 ⇒ 骨折    ⇒ 再入院
廃用 ⇒ 機能低下 ⇒ 施設入所

このような悲劇は枚挙にいとまがない

入院中はあんなに意欲的だったリハビリも
退院後は人が変わったように消極的になってしまう。

その違いは何か?
理由は2つある

1つ目は

私はモチベーションを上げる目標の有無だと思う

入院中は『退院』『自分の家に戻る』という
最大にして最高の大目標があるのだ。
『退院後にどのような生活をするか?』はあまり考えられていないが
とにかく『退院』という目標が利用者(患者)を意欲的にする。

一方、その念願の目標である『退院』が実現したのちの目標は何だ?
『在宅生活の維持』では弱すぎる
なぜなら、リハビリをしなくても在宅生活は維持できるからだ

人類で初めて月面着陸した宇宙飛行士は、地球に帰還後うつ病になったそうだ
戦争が終わり戦地から帰ってきた兵士はうつ病になる事があるそうだ

いずれも『人類初の月面着陸』 『戦争の勝利』
という大目標の達成を生きがいにしてきた
それが達成された際、次なる目標が見つからなければ
その反動があまりにも大きいという事だろう

利用者にとっての『退院』も同じだ

そこでケアマネは退院後の大目標を見つけ出す必要がある
『在宅生活の維持』『身体機能の向上』
では『退院』という大目標には勝てないのである。 

『退院』に勝るとも劣らぬ大目標を見つけ出すのはケアマネの力量次第だ 
 図38

なぜ自宅でのリハビリは続かないのか?

理由の2つ目は

それは病院は治療やリハビリの場で

自宅は生活の場だからだ!

つまり病院は利用者(患者)にとってアウェー

医師やリハスタッフの指導を素直に受けなければならないと思っている。

しかし在宅はホーム 何をしても許される心地よいマイホームなのだ

何時までテレビを見ようが 何時まで明かりをつけようが誰からもとがめられない

自宅では許されることのオンパレードなんだ!

病院の理論を在宅に持ち込むことはしょせん無理なのだ

『なぜ病院でできたのに自宅ではできないの!』

なんて言っているのは

『職場ではきちんとしているのに、なぜ家ではダラダラしているの!』

と言っているのと同じだ

『なんでトイレでおならするの!』

と言っているのと同じだ

家とはダラダラするところなんだ

トイレとはおならをしても許される数少ない場所なんだ

ケアマネは『利用者にとって家とは何か』

ということをしっかり理解しなくてはならない

図49