ケアマネ文例・記入例集

ヘルパー介護記録の記入例 60事例

サービス利用中の様子を場面ごとにまとめました。以下のような場面で活用できます。

  1. ケアマネへの情報提供報告書
  2. サービス担当者会議の照会
  3. ご家族への報告書(お手紙)
  4. 連絡帳・連絡ノート
  5. 介護記録

身体介護

入浴について

  • ご家族からはできる限り入浴させてほしいとのご要望がありますが、『今日は体調が悪いので入浴したくない』と言われることが時々あり、その際は清拭や足浴、手浴で代替しております。
  • 入浴後はさっぱりとした表情で、水分補給をされていることが多いです。
  • 衣服を脱いだ際に、かならず皮膚の状態を観察するようにしております。臀部に発赤のようなものがありました。本人のご希望により軟膏を塗布して様子観察をしております。
  • 衣服を脱いだ際に、全身状態を確認しております。〇〇に表皮剥離がありましたので、処置をしております。
  • 衣服着脱の際に、ふらついて転倒しそうになることがあるので、必ずヘルパーが見守り、一部介助をするようにしています。
  • 最近は乾燥のためか湿疹が酷く、露出している部位より見えない部位に多くみられます。入浴では石鹸を使用せず、刺激しないように対処しています。必要に応じて、低刺激のボディソープで対応することも検討しております。
  • 時々血圧が〇〇〇台と高いことがあります。あらかじめ主治医から〇〇〇台が入浴可否のボーダーラインだと指示を受けているので、その際は入浴は中止し清拭や足浴、手浴で代替しております。
  • 最近はシャワー浴で浴槽に入ることができなかったため、『久しぶりにゆっくり湯船につかれた』と大変喜ばれていました。身体の清潔保持だけでなく、リラックス効果や血流改善も期待できるため、今後もヘルパーによる入浴が必要だと思います。
  • 洗身する際は、できる限りご自分で洗ってもらうようにしております。手の届く前側などはご自分で洗ってもらい、手の届かない背中などはヘルパーが介助するようにしております。
  • 洗身はタオルを渡しご自分でしていただくようにしておりますが、浴槽への移乗は転倒の危険性があるため、ヘルパーが側について移乗の一部介助を行っております。
  • 入浴を拒否されることが時々ありますが、ヘルパーが上手に声掛け誘導して、かならず入浴していただくようにしております。
  • 入浴前のバイタルチェックで、平熱を大幅に上回る時は、無理をせずに入浴は中止し、清拭と部分浴で対応するようにしております。
  • 入浴前のバイタルチェックで血圧測定をしております。血圧が平常時より高いときには入浴を中止して、清拭と部分浴で対応するようにしております。
  • 普通浴で入浴されています。脱衣所から浴室への移動や浴室内の移動時はヘルパーが見守りしております。洗身については前面はご自分で洗われ、手の届かないところはヘルパーが介助しております。衣服の着脱は声かけ、見守りが必要ですが、時間をかけて何とかご自分で可能です。

食事について

  • 普段から食事をよく噛まずに飲み込んでしまうことが多いようで、そのためむせ込んでしまうことがあります。なるべく職員が近くにいるようにして、ゆっくり食べることと、口に詰め込み過ぎないように声かけをしております。今後も、むせ混むことが多いようであれば、食事形態の変更も相談させていただきたいと思います。
  • 食欲は旺盛でむせ込むこともありません。食べこぼし等もなくスムーズに食事もとられています。
  • 食事中はいつもヘルパーと楽しく談笑しながら食べておられます。食事中に少し体が傾いてしまうので、クッションやひじ掛けなどを工夫して、食事姿勢を保てるようにしております。
  • 食事中、姿勢が傾いてしまうことが多いので、ヘルパーが見守り声かけを行い、必要に応じて適切な座位で食事が摂れるように介助することがあります。
  • 食事前にはトイレに行っていただくように声かけをしております。くつろいでいる座席から食卓テーブルまでは歩行器を使って、ゆっくりと移動されています。
  • 最近食事を摂りづらそうにされているので、口腔内を確認すると義歯が合っていないようでした。ご家族に報告して、早いうちに歯科受診することをお勧めしております。
  • 最近は食欲も旺盛でほぼ毎回、全量摂取されます。体重測定をした結果、先月より〇kg増加しておりました。食事摂取による栄養状態の改善と同時に、運動等による消費カロリーも増やしていく必要があると思います。
  • 好き嫌いが多く、大好きなメニューの時は、全量摂取されますが、嫌いなメニューの時は全く手を付けられません。体重の減少等も見られないので、食事を残されても、現在は様子観察としております。
  • 1人暮らしで、水分量をしっかり確保していく必要があると思います。一定の水分量が確保できるように声かけをさせていただいております。

排泄について

  • 最近ではトイレに間に合わず、パンツの中に排泄していることが増えてきています。紙パンツの検討と定期的なトイレ誘導、声掛けが必要です。
  • 時々、尿取りパッドの中に排泄されていることがあります。なるべくトイレで排泄できるように、時間を決めてトイレ誘導、声掛けを行っております。
  • 尿意便意はなく、排泄はオムツ対応で全介助です。時間を決めてオムツ交換を行っております。
  • 排泄の声掛けとトイレまでの誘導と見守りを必ず行っております。排泄はご自分でされていますが、排泄後の後始末やズボンの上げ下ろしが十分に行えないので、ヘルパーが一部介助しております。
  • 排泄はご自分でトイレに行かれますが、ふき取りが十分できておらず、下着が汚れていることがあります。ヘルパーが声掛け見守りをして、排泄後の一部介助を行っております。
  • 排泄は基本的に自立されており、失敗することなく排泄できております。ズボンの上げ下げも手すりを持ちながら自分で行うことができます。
  • 排泄間隔を把握して、定期的にトイレ誘導の声掛けをしております。便器への立ち座りは手すりを持ちながら、ご自分で可能です。
  • 排泄後の後始末が十分にできず、排せつ物の流し忘れがかなりの頻度であります。その都度声掛け確認をし、忘れているときはヘルパーが流すようにしております。

通院について

  • 歩行が不安定で独力で外出することは困難です。介護者も高齢で通院介助をすることは困難なので、ヘルパーが通院介助を行っております。今後も介護力や本人の身体状況を勘案すると、ヘルパーの通院介助は必要だと思われます。
  • 車いすであるため一人での外出は困難です。定期受診は介助を受けることで、安全に通院できています。
  • 下肢筋力低下に伴い、自力で外出することは困難です。ヘルパーによる通院介助により、定期的に医師の管理を受けることができています。それにより安心して生活することができています。

生活援助

買い物について

  • 下肢筋力の低下が見られ、外出時には転倒の危険があります。重たい荷物を持って外出することは難しいようなので、買い物についてはヘルパーが引き続き支援をさせていただきたいと思います。
  • 食材の購入については、販売店の指定があり、かなりこだわりが強いようです。こちらも出来る限り対応するようにしておりますが、難しい場合はその都度説明させていただいております。
  • 先日、既に冷蔵庫の中に充分在庫があるにもかかわらず、購入依頼されたことがありました。今後は冷蔵庫の中身を事前に確認し、購入品を聞き取るようにします。
  • 買物した後に、購入品に間違いないか確認をしておりますが、時々買ってきたものが気に入らないようで、不満を言われることがあります。
  • 買物をした後は、かならず購入品とレシート、お釣りをご本人の前で確認し説明するようにしております。
  • 買物をする際は、事前に必要なものを尋ね、メモしたうえで購入するようにしております。

調理について

  • 以前、鍋を焦がしたこともあり、コンロを使用することは危険になっています。ヘルパーによる調理援助は今後も必要だと思われます。
  • 固い食材等はヘルパーがカットして、ご本人でも調理ができる部分については、極力やっていただくように声かけ、促しをしております。
  • 自分でできる調理は自分で行っていただき、出来ない部分についてヘルパーが支援するようにしております。
  • 調理の味付けに関しては、ご本人のこだわりが強いので、こちらも出来る限り対応するようにしておりますが、時々味付けにご不満あるようです。
  • 認知症の進行により、ご自分で調理を行うことが難しくなってきているようです。引き続きヘルパーによる調理援助が必要と思われます。
  • 判断力、理解力の低下により食後の片付けが難しくなってきているようです。今後もヘルパーの支援により、台所の衛生状態を保つ必要があると思います。
  • 味付けにこだわりが強い為、出来る限りのことはさせていただいておりますが、援助時間内に終えることは難しい日があります。その都度ご本人には説明しておりますが、なかなか理解していただけない状況です。

掃除について

  • 麻痺や関節可動域に制限があり、自ら掃除をすることが困難になってきています。ヘルパーの支援を受け、快適な環境で生活することができています。
  • 判断力、理解力の低下により、自分で掃除をすることが難しくなってきています。ヘルパーの援助を受けることで、衛生状態の保たれた快適な空間で生活することができるので、今後も援助が必要と思われます。
  • 下肢筋力の低下により掃除を自分で行うことが難しくなってきています。ヘルパーの支援を受け、清潔な環境で生活することができています。
  • なるべく一緒に掃除をしてもらうように声かけをしておりますが、ご本人はあまりやる気が無いようです。今後も、声掛けや促しをしていきたいと思います。
  • ケアプランで決定している箇所以外の掃除をお願いされること頻繁にあります。介護保険では難しいことを説明していますが、なかなかご理解いただけないようです。『ケアマネさんにご相談ください』とお伝えしております。保険外(実費)対応も可能であることは説明させていただいております。

洗濯について

  • 下肢筋力の低下により洗濯を自分で行うことが難しくなってきています。ヘルパーの支援を受け、清潔な衣類で生活することができています。
  • 判断力、理解力の低下により、自分で洗濯をすることが難しくなってきています。ヘルパーの援助を受け、衛生状態の保たれた衣類で快適に過ごすことができています
  • 麻痺や関節可動域に制限があり、自ら洗濯をすることが困難になってきています。ヘルパーの支援を受け、快適な衣類で生活することができています。

ゴミ捨てについて

  • 麻痺や関節可動域に制限があり、自らゴミ捨てをすることが困難になってきています。ヘルパーの支援を受け、快適な居室で生活することができています。
  • 判断力、理解力の低下により、自分でゴミの仕分けをすることが難しくなってきています。ヘルパーの援助を受け、衛生状態の保たれた居室で快適に過ごすことができています
  • 下肢筋力の低下によりゴミ捨てを自分で行うことが難しくなってきています。ヘルパーの支援を受け、清潔な環境で生活することができています。

整容について

  • 立位が不安定であるため、ご自分で洗面することができなくなってきています。ヘルパーの介助があれば安全に洗面を行うことができます。
  • 麻痺の為、ご自分で整容ができなくなっています。それでもご本人は身だしなみをきちんと整えたいという思いがある為、ヘルパーの整容介助が必要だと思われます。
  • 失禁していることがあり、その際『着替えましょうね』と声かけをして汚染箇所を清拭しております。衣類については手渡しするとご自分で着替えることが可能です。
  • 衣類を着替える際に、ご本人と一緒に服を選ぶようにしております。

服薬について

  • 身体的にはお変わりありませんが、薬が飲めていない事が頻繁に見られます。
  • 最近残薬が多く、薬の飲み忘れがあるようです。主治医や薬剤師に相談して、薬内容の見直しや一包化などの相談をしてみる必要があるのではないでしょうか?
  • 服薬についてはお薬カレンダーを活用して、毎食後に飲み忘れが無いように声かけ、手渡し、服薬確認を行っております。
  • 服薬管理が十分にできず。残薬がかなりあるようです。お薬カレンダーを活用し、ヘルパーによる見守り、声掛けが今後も必要だと思われます。
  • 服薬管理が不十分であるため、食後の服薬確認と定期的な残薬の確認が必要だと思われます。