ケアマネ試験と研修のこと

ケアマネの更新研修がまた増えた

ケアマネの資格は取得するのにも維持するのにも多大な労力を要する。

資格取得のハードルが高い資格は多々ある。例えば弁護士、医師、公認会計士などである。

しかし、一度資格を取得して、その後の資格維持の為も労力を考えた時、ケアマネほど維持するためのコストがかかる資格も珍しい・・・

そう、ケアマネは資格を維持するのにも多大な労力を要する、世にも奇妙な資格である。

まず下の図を見ていただきたい

介護支援専門員実務研修 44 87
介護支援専門員実務なし再研修 44 54
介護支援専門員専門Ⅰ研修 33 56
介護支援専門員専門Ⅱ研修 20 32
主任介護支援専門員研修 64 70
主任介護支援専門員更新研修 46

※介護支援専門員の研修時間数の変更(平成28年度より)

これは平成28年度に改正された法定研修の増加を示した表である

どれだけケアマネを研修漬けにすれば気が済むのか!

合格すれば介護支援専門員実務者研修(現場実習付き)
5年ごとに介護支援専門員更新研修Ⅰ・Ⅱ
レベルアップのために主任介護支援専門員研修
主任介護支援専門員も更新研修5年ごと
その主任ケアマネ更新研修を受けるには毎年4回の要件研修

そして今回の管理者研修・・・

お願いだから
研修を受けさせればケアマネのレベルが上がるという幻想は捨ててくれ!

ケアマネは研修に費やす時間はどこから捻出するのか?
そう!
利用者との関わりの時間が削っているんだ

だいたいこれだけ研修漬けにしてケアマネの技術が上がるという
根拠はどこにあるのか?
官僚の大好きなエビデンスはどこにあるのか?

更新研修を2倍にして
どれだけケアマネのレベルが上がったのかを検証するほうが先だろう!

是非検証してみてほしい
とてもケアマネ(介護支援専門員)のレベルが上がったとは思えない

研修に疲弊して辞めたケアマネ
仕事の魅力を失って辞めそうなケアマネ
ケアマネが忙しくなって相談にのってもらえなくなって不満を持つ利用者
ケアマネが辞めるので、コロコロ変更される担当に不満を持つ家族

せいぜいそんな結果が出るのがおちだ

国がやっていることは
車の運転技術を向上させるために
車の免許更新のつど座学をさせているようなものだ
交通標識の勉強をさせているようなものだ
そんなもので運転技術など向上しない!

教育ママが、子供の成績を上げるために
習い事を詰め込んでいるようなものだ
ついていけない子供は宿題をため込んでつぶれてしまうのがおちだ

研修時間を増やすことで
疲弊して辞めていくケアマネ(介護支援専門員)が増えていくだろう

実際に更新研修に参加していると
『おそらくこの資格更新が最後だろう・・・』
と力なく話しているケアマネが結構多い

それでいいのか?