ケアマネの資格は取得するのにも維持するのにも多大な労力を要する。
資格取得のハードルが高い資格は多々ある。例えば弁護士、医師、公認会計士などである。
しかし、一度資格を取得して、その後の資格維持の労力を考えた時、ケアマネほど維持するためのコストがかかる資格も珍しい・・・
そう、ケアマネは資格を維持するのにも多大な労力を要する、世にも奇妙な資格である。
①ケアマネの更新研修は時間が長い
②ケアマネの更新研修は内容がしんどい
①ケアマネの更新研修は時間が長くてしんどい
まず下の図を見ていただきたい
これはケアマネが受ける法定研修の一覧である
研修名 | 時間 |
---|---|
実務研修 | 87時間 |
実務なし再研修 | 54時間 |
専門研修課程 Ⅰ | 56時間 |
専門研修課程 Ⅱ | 32時間 |
主任介護支援専門員研修 | 70時間 |
主任介護支援専門員更新研修 | 46時間 |
上から順に初心者➡中級車➡ベテランと言う順番になっている
これらを5年ごとに資格証の更新の度に受講する必要がある
- 合格すれば介護支援専門員実務者研修(現場実習付き)
- 5年ごとに介護支援専門員更新研修Ⅰ・Ⅱ
- レベルアップのために主任介護支援専門員研修
- 主任介護支援専門員も更新研修5年ごと
- その主任ケアマネ更新研修を受けるには毎年4回の要件研修(※都道府県によって違う)
どれだけケアマネを研修漬けにすれば気が済むのか!
5年ごとに更新するんなんて、運転免許証じゃあるまいし!運転免許証も交通違反を犯した運転手ですら、数時間の研修を受講すれば免許の更新ができるのに、何の罪もない善良なケアマネジャーがなぜ数十時間も更新研修を受けなければならないのか?
『ケアマネのレベルが低いから?』
お願いだから
研修を受けさせればケアマネのレベルが上がるという幻想は捨ててくれ!だいたいこれだけ研修漬けにしてケアマネの技術が上がるという根拠(エビデンス)はどこにあるのか?
もっと言うなら、ケアマネは研修に費やす時間はどこから捻出するのか?ケアマネは暇じゃあない!そう!その研修時間は利用者との関わりの時間を削って捻出されているんだ!
更新研修を2倍にして、どれだけケアマネのレベルが上がったのかを是非検証してみてほしい!とてもケアマネ(介護支援専門員)のレベルが上がったとは思えない
- 研修に疲弊して辞めたケアマネ
- 仕事の魅力を失って辞めそうなケアマネ
- ケアマネに転職することをやめた介護職
- ケアマネが研修参加で不在になり不満を持つ利用者
- ケアマネが辞めるので、担当がコロコロ変更され不満を持つ家族
せいぜいそんな結果が出るのがおちだ
研修時間を増やすことで、疲弊して辞めていくケアマネがどれだけいるだろうか?
更新時期が近付いてきたが、研修を受ける時間が無くて、受講をあきらめたケアマネがどれだけいるだろうか?
ケアマネの受験資格はあるが、合格後の研修時間を捻出することができず、受験をあきらめた人がどれだけいるだろうか?
決して一人や二人ではない!
実際に更新研修に参加していると、『おそらくこの資格更新が最後だろう・・・』と力なく話しているケアマネが結構多い
②ケアマネの更新研修は内容がしんどい
ケアマネの更新研修の中身を見てみると、その多くは事例検討である。
事例検討が無駄とは言わないが、朝から晩まで自分が関わったこともない他人の事例を協議することに、それほど意味があるだろうか?
この世に実在すらもしない認知症Aさんの支援内容を、見ず知らずの人たちと検討することは、自分の実在の担当利用者を待たせてまでやらなければならないことなのだろうか?
おまけに事例提出の宿題まで課せられて、しぶしぶ提出すれば、ドヤ顔の講師や他の受講者から
『アセスメントが足りない』
『利用者の気持ちに寄り添えてない』
『医療的な視点が足りてない』
などと余計なお世話としか思えない指摘を数多く受ける
心の中では
『そんなもんこっちはとっくにわかってんだよ!』と思いながらも
『言うだけならタダよね』と感じながらも
そこはぐっとこらえて『皆様のご指摘を受けて、いろいろな気づきを得られました』と思ってもいない回答を顔を引きつらせながらするのである。
そんな事例検討にそれほど意味があるとはとても思えない・・・
そう!ケアマネジャーが受ける更新研修(法定研修)はケアマネジャーの生産性を著しく低下させる原因の一つである
・ケアマネの研修時間の長さは異常である
・ケアマネの研修時間は、利用者との直接的な関わりの時間を削って捻出される
・ケアマネの研修内容はほとんどが事例検討で、内容もほとんど意味がない
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