ケアマネジャーは
雨にも風邪にも負けず
東に病気の人があれば行ってお世話をし
西に介護に疲れた家族があれば、行って介護負担を軽くする
という具合に東西南北、介護で困った人のために日々走り回っている。
人の生活は24時間365日「待ったなし」なのだから
「自宅で動けなくなった」
「体調が悪いので病院に行きたい」
「いつもいるはずの時間に母がいない」
など緊急を要する連絡が入った場合には
すぐに出動し対応しなくてはならないこともよくある話だ
特に最近では独居高齢者や認知症高齢者が増えているため
以前にもまして
遠方にいる家族に代わって走り回ることも増えてきている
今日はケアマネ(介護支援専門員)が
自分の仕事かどうか微妙に感じているけど
実際には仕方なしにやっている仕事を列挙してみた
もちろん家族などの親族がいないため
ケアマネが止む無くやっているケースがほとんどである
中にはボーダーライン上の仕事というよりも
完全にケアマネージャーの仕事ではないものもあるだろう
- 各種利用者負担割合の減額証の申請
- 市町村サービス(配食 寝具乾燥サービス)等の申請
- 障害福祉サービスの利用申請
- 年金各種申請
- 公営住宅の入居申請
- 入居できるアパートを探す
- 生活保護の申請
- 電気ガス水道等が停止された際の申請
- 料金滞納による電話停止の再開申請
- 消費者被害に巻き込まれた際のクーリングオフ申請
- 日常生活費の引き出し
- 滞った公共料金の支払い
- 入院、入居の連帯保証人
- 外来受診の同行
- 薬の管理
- 通帳の管理
- 郵便物の管理
- 救急車の同乗
- 近隣トラブルの仲裁
- 災害発生時の安否確認
- 死亡時の葬儀の手配や同行
- ゴミ屋敷の片付け
どうだろうか?
多くのケアマネジャーは
自分の仕事ではないと感じながらも、誰もやる人がいないからやった
という仕事が1つや2つはあるのではないだろうか?
利用者の生活を支えるケアマネは
利用者の生活をなんとしても支える!という正義感と
ここまでケアマネがやらないといけないのだろうか?という疑問
この二つの間で葛藤し続けているのである
業務範囲を超えるような日が続いたときは
「ケアマネジャーの守備範囲はどこまでなのか?」
という疑問が頭をもたげることもあるが
利用者さんやそのご家族から頼りにされていると感じれば
また「やる気スイッチ」がONになり
無意識に体が動いてしまう
介護業界はたしかに特別に待遇の良い業界ではないが
「誰かの役に立っている」
「困った人の力になれている」
というやりがいを
これほどまでに肌で感じることが出来る業種もそうない
利用者さんの「困った」が「良かった」に変わった時
これこそがまさにケアマネジャーという仕事の醍醐味だ