介護業界のことについて

介護業界が冷遇される理由とは?

介護業界は
報酬改定を重ねる都度、報酬を減額され
そして
厳しい減算規定が設けられ
手の届かない加算規定に振り回され
業界としては冷遇され続けている

その結果は今日の状況がすべてを物語っており

報酬減により
介護職員は集まらず
事業所経営も危うい状況で
冷や飯を食わされ続けている

そんな悲惨な現状の介護業界に対して

ある大学の教授先生が

『介護業界はロビー活動が足りない!』
と言われていた

ロビー活動とは
業界団体などが力とお金を結集して
政治家や官僚などの影響力のある人たちに働きかけ(裏で)
その見返りに自分たちの業界への便宜を図ってもらうということだ

確かに介護業界は団体の力が弱いようだし
私の知る限りロビー活動などしているような感じではない

しかし、ロビー活動をしない団体が泣きを見るような世の中で良いのだろうか?

そもそも介護業界の人たちは

・徒党を組むことを嫌う
介護業界の人たちは〇〇協会や〇〇協議会といった団体に所属することに消極的だ
つまり、そんな時間と暇があるのなら、1分1秒でも利用者とかかわりたい
ということだろう。
はっきり言って『そんな暇がない!』のだ

・札束外交・札束交渉を嫌う
他団体はお金にものを言わせて、政治家に献金などをしているようだが
悲しいかな、わが業界は札束どころか、花束一つ渡す余裕もない
いや花束どころか花びらすら渡せない・・・

・政界に物申す、声の大きなリーダーがいない
私の印象として、介護業界関係者は謙虚な人が多い
会議などでも発言に消極的で
声の大きな人、つまり自己主張の強い人を嫌う文化がある

・アンダーグランド(裏での活動)が嫌い

要するにアンフェアな活動が大嫌いで、
裏を返せばクリーンな人間が多いということだ

そんなこんなで
介護一筋、利用者一筋で頑張ってきた介護業界の現状がこの状況だ!

このような状況になってしまったことを

研究室に閉じこもり、実際の介護現場ではなく
アンケート結果で分かった気になっている学者先生が
『介護業界はロピー活動が足らない!』
などと抜け抜けと言う神経を疑う・・・

今の介護業界は
正直者が馬鹿を見る
をまさに絵に描いたような状況だ・・・

ケアマネ憂いの一句