ケアマネ(介護支援専門員)ならお分かりだと思うが
ケアマネが最も労力を要する業務の一つに
新規利用者さんの生活が安定するまでのサービス調整
があげられるだろう
新規利用者さんの相談が上がると
・契約
・アセスメント
・プラン原案作成
・サービス調整
・担当者会議 などなど・・・
ケアマネジメント業務がてんこ盛りであり
ケアマネはこれらの業務にひた走るわけである
そして、ある程度の調整が終わり、利用者さんの生活が軌道にのってくると
『やれやれ』と言った心境になるのである
それはまるで、ロケットが地球の引力に抗い、なんとか大気圏を突破するかのような作業で
そこでは燃料全体の80%を消費するというほどの労力が必要なわけである
大気圏を抜けることさえできれば、あとは優雅な宇宙遊泳が待っているのである
であるからして
ケアマネは初回の怒涛のケアマネジメント業務がひと段落すれば
やはり『やれやれ』と言った心境になるのも無理はないのである
しかし間違ってはいけないのが
利用者さんやご家族にとっては、今まさに新たな介護生活がスタートしたに過ぎない
『やれやれ』の気持ちもわかるが
決して、それでケアマネとしての業務が終了したわけではないので
しっかりとしたモニタリング・評価・アフターフォローが必要である
その後を『なおざり』にして
『一仕事終えた・・・』と悦に浸って遠い空を見ている場合ではない
利用者さんやご家族から
『私にはスタートだったの、あなたにはゴールでも・・・』
などと言われないように注意すべきである