ケアプランを作成する度に
ケアマネ(介護支援専門員)は頭を悩ませている
よくよく考えてみれば、それは当たり前のことなのである
ケアプランを作成することの『何が』難しいのかと言えば
例えば
子供のころのテストは問題用紙が準備されていて
その問い についての答えだけを考えればよかった
聞かれた質問 に答えることができれば優秀な生徒であった
ところがケアマネのケアプランというのは
そもそも問題用紙などは存在せず
問いも答えもケアマネが自ら考えなくてはならない
問題意識をもち『利用者さんにとって何が問題なのか?』
という問いをまず考えなくてはならない
※まあ課題(ニーズ)と言ったところだろうか
次にその問いに対する答えを探さなくてはならない
これは目標や援助内容、サービス内容といったところか
こう考えると、ケアマネは問題を自ら考え、そしてその解答も自ら導き出すという
自作自演というか1人2役というか
まあ、問題用紙が準備されていた子供のころとはわけが違うということである
しかも、学校の試験やテストと違うのは
ケアマネジャーが関わる教科は『人の生活』という
かならずしも解答が準備されているものではなく、とてつもなく奥の深い分野なのだ
もちろん『人の生活』にはテキストや参考書なども用意されていない
そんな中、毎月 答え合わせ(モニタリング・評価)に走り回り
そして多くのケアマネは
35人〜40人の教室を1人で受け持つという状況に置かれている
中にはモンスターペアレンツや
貧困世帯
引きこもり
身内がだれ一人いない
虐待
などの利用者さん(生徒)ばかりで
頭を悩ませ、振り回される
そんなわけであるから
ケアプランを作成するのは簡単なことではなく
頭を悩ませるのは当たり前のことであり
すぐすぐに解答が導き出されないから、成果が出ないからと言って
ケアマネジャーは『けしからん!』
などと言われてしまうのは
あまりにも酷な話である