退屈な研修がある
それは、事前に書いてきた文章を棒読みするだけの研修
シンポジウムやスピーチなどがそのようなケースに該当することが多い
それよりはその場で、自分の言葉で話している方が心に響きやすい
事前にあんなに考えて、完璧な言葉を組み合わせたのになぜ『棒読み』は響かないのか?
その理由は2つ
① 事前に準備した原稿を読む場合は、原稿を作成しているときがもっともクリエイティブだからだ!
つまり、話す時は冷凍パックを解凍しているような、味気ない作業になってしまっている。鮮度が低いのだ!
②人に物を伝えるのは言葉だけでなく、話し手が誰の目を見ているのか? どのようなジェスチャーか?
どのような服を着ているのか?張りのある声か?など視覚・聴覚をフルに活用して聞いているから
何の抑揚もない文章の読み上げは退屈に感じてしまう。ライブ感がないのだ!
とくに人間は聴覚より視覚から入る情報を重視する(目は口ほどに物を言う)
話し手は、聞き手の貴重な時間をお預かりしているという感覚を持つ必要がある。
タイムイズマネー(時は金なり)の時代に、退屈な棒読みを聞いている暇はないのだ!
それではわかりやすく相手に伝えるポイントを2つ紹介する
私の中でわかりやすく伝えるのに必要な要素は
①共感(あるある~)
②発見(へぇ~)
の2つをいかに話に盛り込むかに尽きる
共感のないものを納得することはない
新たな発見がなければ聴講者の理解を得ることはできない
相手の心に響くには、相手の思っている『あるある』を引き出すことだ
なんとなく思っていることを言語化する
そうすることで聞き手の共感を得ることが出来る
もう一つは『へ~』
何年か前にトリビアの泉ではやった言葉であるが
あるあるとは逆に、知らなかったことを伝えることで満足感を得ることが出来る
次にその『あるある~』と『へぇ~』を増やす具体的な方法を2つ紹介する
①ノウハウ+具体例
②ノウハウ+比喩表現
この組み合わせて説明することだ
ノウハウはいわゆる教科書に書いてあることを説明する
具体例とは
実は先日こんな事がありました
(特に失敗例の方が好感が持たれる)
比喩表現とは
入浴の相談=通所介護 買い物できない=ヘルパーの買い物援助
と短絡的プランに位置付けているケアマネは
『注文を受けるだけのラーメン屋ケアマネだ! 』
嫁の実家で同居していることを『マスオさん状態ですね』
行きたくないけど行かなければならない研修を『ジャイアンリサイタルですね』
など、誰もが知っている内容で例える
ここではサザエさんやドラえもんで例えた
などと例えばなしで説明するのだ
この例えば誰でもピンとくるものに例える
スポーツや漫画など
この方法が合うか合わないかは、講師のキャラクターにもよるが
私の場合はこのやり方が一番合っている。
今日のおさらい!
相手の心にヒットする話をするには
①『あるある』と『へ~』
② 例え話をする