ケアマネの教科書

ケアマネ変更時の微妙な空気

この度、ある利用者の家族から居宅の担当依頼があった

相談内容としては
『今のケアマネは話も聞いてくれないし、全然動いてくれない』
というケアマネ(他事業所)に対する不満で
つまり『ケアマネも居宅もお宅に変更したい』ということである

こちらとしては断る理由もないので、担当を受けることにした

しかし、ここで厄介なのは
前ケアマネとの引継ぎである

ケアマネが交代になるわけであるから
前ケアマネにしてみれば気持ちが良いものではない

しかし前ケアマネからの情報提供を受けなければ
利用者や家族に迷惑をかけることになる

そんなわけで勇気を振り絞り『エイや!』と連絡を入れ
微妙な空気で引継ぎが行われるわけである

はっきり言って、この引継ぎ場面は苦痛以外の何物でもない

例えば想像してほしい
自分には大好きな彼女がいたが、その彼女に『新しい彼氏ができた』と言われる
つまりはフラれたわけである

なんと、そんな状況で
元カレと今カレが彼女の情報について引継ぎを行うのである
想像しただけでも恐ろしい修羅場である

向こうからは
『でめぇー よくも俺の彼女(利用者)を盗りやがったな!』
くらいの発言は出るかもしれない・・・

『ふん! あんな浮気者の彼女(利用者)なんてくれてやる!』
と言った負け惜しみも出るかもしれない・・・

まあそこまで険悪ではないが
そうは言っても盗った 盗られたの世界ではあるので
やはり微妙な空気であることに間違いはない

ところで
私が考える引継ぎ時の前ケアマネのパターンは2パターンある

1 悪口パターン

担当を代えられるということで、自分のプライドが許さないのであろう
利用者や家族の悪口を言いたい放題で
つまり、自分は悪くない、悪いのは利用者や家族だ!
と一方的に悪口を言い、自分の行いを正当化するのである

2 スッキリ晴れやかパターン

利用者や家族からケアマネ交代の申し出があるくらいだから
ケアマネとの関係性はおそらく最悪だったのであろう
そのため、ケアマネも長らく心痛しており
心の奥底では『あ〜誰かにケアマネを交代してもらえないかな〜』
と思い続け、やっと交代してもらえることに喜びを感じているのである
このパターンの場合は決して険悪な雰囲気ではなく
向こうは笑顔で
『あんた! 一つよろしく頼むよ!』
といった雰囲気で引継ぎが行われ、
そしてスキップして帰っていくのである

こっちとしては
何か貧乏くじを引いたような複雑な心境になるのであった・・・

関連記事 : 『え うちで? 居宅変更 甘い罠』