私は経営者ではない
現場の第一線で介護をしているわけでもない
世間で言うところの中間管理職である ツライ立場にある
経営者と現場職員との数年来にわたる攻防をこの目で見てきた
『中間管理職は見た・・・』
経営者『介護サービスの質を上げなさい。そのためには業務改善をしなさい』
現場『忙しくてそんな暇ありません』
経営者『人は人員基準を充分満たしている。仕事のやり方が悪い』
現場『人が足りないなんてとんでもない。もっと人を増やしてください』
介護業界ではこのようなやり取りが
『古今東西』『津津浦浦』繰り返されているのである
中間の立場として双方の気持ち(愚痴?)を聞くことが多いが・・・
経営者が業務改善をしなくてはならないと考えるのは至極当然である
現場職員の人が足らず余裕がないというのも嘘ではない
立場上どちらかにつくこと事は出来ないが
やはり忙しい中でも業務改善は必要だと思う
いや、忙しいからこそ業務改善が必要だ
『今の業務のやり方に無駄はないのか? 職員本位の介護になっていないか?』
忙しいから、人がいないから業務改善が出来ないという色眼鏡をはずさなくてはならない
業務改善にフライングもスピード違反もカンニングもない
業務改善をどんなに早く始めても警察に捕まることはない
他施設のやり方を真似てみるのも良い。カンニングし放題だ
『日々の業務が忙しすぎて、業務改善をする時間がない』と言っているのは
『運転が忙しすぎて、ガソリンを入れる時間がない』と言っているに等しい
そのツケはいずれ確実に回ってくるのである。