介護業界のことについて

なぜ福祉用具の名前はセンスが無いのか?

福祉用具には変な名前が多い。

調べてみると概ね2つのパターンがあることに気づく。


1 ○○さん  ○○くん  ○○ちゃん系

・箸ぞうくん(介護用箸)

・サッパリさん(洗髪器)

・ちびくまくん(ポータブルトイレ) etc


2 ダジャレ系

・ニュー湯っくん(簡易浴槽)

・移座えもんボード(移乗用ボード)

・よべーる(ナースコール)        etc


さらに、これらにはニュー○○さん○○くん2○○さんDXなど

バージョン2やデラックス版が名付けられることもある。

お世辞にもハイセンスな名前だとはいえない。

利用者や家族に『ご注文頂いていた○○さんDXが届きました~』

などと言うのは、私のような30過ぎのおっさんは少しためらわれる・・・

(別に商品名で言う必要もないが・・・)


ケーキ屋で『妖精のささやき○○』『気まぐれシェフの○○』あたりを

恥じらいながら注文しているおっさんの姿を想像してもらうとわかりやすいだろう。


福祉用具名の不思議
については以前ブログでも指摘しているのでご参考に!


さらに
以前、利用者に頼まれ注文していたリハビリシューズが届いた。

その名も『すたこらさん』

お世辞にもハイセンスな名前だとは言えないが、商品のイメージは伝わってくる。

つまりスタコラサッサと歩けますよ!ということだろう。

そして、スタコラサッサと言えば『森のくまさんのお嬢さん』であることは誰もが容易に想像できる。
『♪スタコラサッサのサ スタコラサッサのサ♪』という感じである。


この商品のイメージキャラを選ぶならば間違いなくお嬢さんであろう。


ところが、あのお嬢さんのイメージはあまりよろしくない。


なぜならば、あのお嬢さんは少し高飛車で勘違いをしているのである。

歌の中でお嬢さんは白い貝殻の小さなイヤリングを落としている。それをくまさんが拾ってお嬢さんに渡すわけであるが、そこで『お礼に歌いましょ!』などと言っている。


自分と一緒に歌うことが落し物のお礼になるなどという発想は、はっきりいって普通ではない。

人のいいくまさんは『♪ララララララ♪』などと一緒に歌う始末である。


好感度の高いイメージキャラを選ぶなら間違いなく『森のくまさん』のほうであろう。